今まで他人だった2人が結婚生活を始めると、価値観の違いが浮き彫りになってきますよね。
「トイレットペーパーが10センチ残される」
「使い切ったハンドソープの詰め替え用を補充してくれない」
といった、些細だけれども積み重なって腹が立つ家事のことか、
「自由に使えるおこづかいが少ない」
「家事はほとんど自分がやってるのに生活費は五分五分」
のような家計の悩みが多いのではないかと思います。
共働きだと特に、「どの家事をどちらがどのレベルでやるか」は死活問題。
我が家は夫婦で同じくらいの年収ということもあり、できるだけフェアに折半することを目指し、ケンカもなく生活できています。
一例として参考になればと思い、人生のステージごとに家計と家事の分担をまとめてみました。
とーこ家の現状
.png)
まず、とーこ家の現状はこんな感じです。


私も夫も、土日休みのフルタイムで働いています。
年収もだいたい同じくらい。
今でこそ手取り年収300万円になっていますが、これは少しずつ昇給してきて一番直近の額ですので、200万円台の期間の方が長かったです。
私は副業チャレンジしていますが、まだ収入と呼べるほどではありません。
この記事の家計・家事分担は副業の影響は含めていません。
DINKs期間編
まずは結婚後、子供が産まれるまでの家計・家事の分担から。
家計分担


基本的には完全折半。口座は夫が管理しています。
生活上必要な額を共有口座に入れて、そこでやりくりする感じです。
年単位での支払いとなる自動車税や保険、NHK料金などは、半額分を夫に渡して支払い手続きをしてもらっています。
生活に必要な分以外は各個人の自由で使っており、共有の貯金口座はありません。
二人ともにお金のかかる趣味もないし、浪費してないのもわかっているので。
向こうもほどほど貯金してるよね、とお互いに思っています。



たまに通帳を見せあって、「あ、貯めてるんだな」ってのがわかると、お互いお金のことには口出ししなくてよくなる
.png)
.png)
.png)
自由にできるお金は保ちつつ、生活コストを折半できるから、DINKs期間はストレスなく貯める絶好のチャンス!
家事分担


共働きで生活費折半なので、家事折半も当然という価値観です。
ただしそれぞれ得意不得意があり、全体で負担が同程度になるように落ち着いているかな、と思います。
見てわかる通り私は掃除が苦手で、逆に夫は苦にならないようなので、水場以外はだいたいやってもらっています。
逆に、料理の分担が私が多め。
夫には月に2~3回ほど、CookDoのかんたん大皿や冷凍餃子など、焼くだけでOKな失敗しないものをお願いしてる感じです。
少し前に話題になった「名もなき家事」系のものは、掃除のカテゴリーであれば夫が、料理のカテゴリーであれば私がやることがほとんど。
たとえば、調味料の詰め替えなんかは私が料理の合間にやります。
とはいえ、ガッチガチに分担を決めてるわけではなく、気になったところは気になった方がやる、というスタンスです。
.png)
.png)
.png)
必要最低限できていれば、相手がやった家事に文句つけないのも大事。ただし「必要最低限」がどの程度なのかはすり合わせておいたほうがいい。



それで負担が偏るようなら話し合いだね
.png)
.png)
.png)
自分が気になるところは自分で、あまり気にならないところを相手に任せるのも作戦かも?
【身近な失敗例】家賃→夫、生活費→妻の分担
私の周りでも多いのですが、
家賃→夫、生活費→妻の分担
この分担、ケンカが増えるだけなのでおすすめできません。
知人(妻側)の話です。
その子は食費を担当しているのですが、あるとき夫が「食費が妻の担当なら、買い出しも作るのも洗うのも妻の担当」と、家計分担と家事分担をいっしょくたにしてきたそう。
その結果、2人で出かけた帰りに買い出しをしても、夫は荷物持ちを手伝ってくれない。
妻が残業で遅くなっても「今日の夕飯まだ?」と言うだけで料理しない。レンチンすらしない。



何を意地になってるんだ?っていうレベルで一切手をつけないらしい・・・(驚愕)



夫は家賃を払ってるから掃除や家具家電のメンテナンスをしてくれるかというとそうでもなく・・・
この知人のケースは極端な例にしても、夫婦はほんとに他人なので、最初の話し合いが超大事。
金額の都合で、どうしても家賃→夫、生活費→妻のように分けたい場合は、「家賃相当額→夫、生活費相当額→妻」のように、「あくまで金額の目安として分けてるだけ。お互い生活費入れてるんだから、家計負担に応じて家事も分担ですよね」と認識を合わせておきましょう。
家計の分担と家事の分担を混同するとトラブルの元です。
産休育休期間編
続いて、産休育休期間中の分担です。
家計分担


産休育休中は収入がゼロになる代わりに、出産手当金・育児休業給付金が支給されます。
ですが、産休前の収入には及びません。
なので、この期間は夫からの家計を増やしてもらっています。
家事育児の分担が私2:夫1くらいの見込みだったので、家計分担はその逆数で私1:夫2になるように決めました。
私も夫も収入が同じ、ということは、「家事育児に使える時間」と「その分の時給」の価値が同じなので、純粋に逆数で考えています。
要は、私が育休で家にいる分、家事育児を多めにやるので、その分の家計を多めに出してください、がちょうど成り立ってるわけです。
また、産まれた子供の教育費の名目で、共通の貯金を開始。
毎月1万円ずつ積み立て、児童手当と合わせて中学卒業までに500万になる見立て。
家事分担


DINKs期間から追加になったもののみ詳細を書いています。
子どもが増えたことによるお世話の増加がメインです。
私が平日も家にいるので、いっしょにやっていた洗濯を一人でやるようになりました。
掃除・料理の分担は割合こそ変わってないですが、それぞれ仕事が増えているので、お互い不満なくやっています。
生活スタイルが変わるときは、家計と家事のバランスを見直し、きちんと夫婦間で共通認識を持つ手間を惜しまないようにしましょう。
【身近な失敗例】家計→夫、家事→妻の分担
育休で妻が休む期間中によくみられる分担が
家計→夫、家事→妻の分担
というもの。
妻が産休育休で家にいるので、夫が家計を全部持つ代わりに、妻が家事育児をやる、という分けたケースです。
専業主婦(夫)の分担と近いイメージ。
これも別の知人(夫側)の話で、夫婦でケンカになった例。
夫が「産休育休中の家計は全部俺が持つ」と提案したのですが、妻から「何で家事育児を全然やってくれないの」と不満が出たそうです。
夫から見れば「家計負担してるんだから全部やってよ」でしょうし、妻から見れば「あなたの子供なのよ(=育児は当然だし、家事だって増えてるんですけど。赤ちゃんのお世話大変なんですけど)」と思っていて、平行線ですね。
個人的には、産休育休中でもほどほどに家計折半して、家事育児も2人でやっていくべきと思います。
なぜなら、育児は家計に関係なくやらざるを得ないから。
最低限24時間はワンオペできないと、パートナーが高熱などのときにどうしようもなくなります。
そして育児参加が必須なのであれば、最初から家事の分担に組み入れて、負荷に応じた家計を2人で出し合う方がスムーズです。
.png)
.png)
.png)
もちろん「家計全部持つし、家事も育児もやるよ!」という神なパートナーがいらっしゃる場合はぜひ大事にしてさしあげてください。
まとめ
家計と家事の分担例を紹介しました。
- 生活のステージごとに、家事家計分担は見直し
- 節目の話し合いが超重要! 適当にしない!
- 共働きなら、家計に入れる金額に応じて家事も折半するのがストレスなし
- 育児も家事に含めて考えよう
我が家の場合は「何にいくらずつ払う」というのをはっきりさせて、家計と家事を混同させないようにしています。
『ちょっとカッチリしすぎているのでは? 夫婦間の契約みたい』と言われたこともありますが、実際不満なくできていますし、むしろ家計と家事については契約レベルでいいとさえ思います。
身近な失敗例で出た知人達は、いずれもお金についてしっかり話し合ってこなかった結果です。
お金の話はタブーと思われがちですが、どれくらい積極的に話し合えるかがその後の夫婦関係にも響いているなあ、と実感しています。
そして、家計・家事は最初に決めた分担が(うやむやな分担になっていたとしても)そのまま続いてしまいがち。
もし今思うところがあるなら、せめて節目(結婚、出産、子供の入園入学、引っ越し、年始めなど)のタイミングには見直して、2人で納得のいく分担を考えられるといいですね。
.png)
.png)
.png)
この記事は今後、時短勤務期間など働き方のフェーズが変わるたびに追記予定です。