【体験談】FP3級に独学で合格するまでの勉強方法・所要時間とアドバイス

投資の勉強になるかなと思ってチャレンジしていたFP3級ですが・・・

とーこ

無事合格しました!!

テキストの厚さにくじけながらもなんとか、1か月で得点率9割以上まで伸ばすことができました。

この記事では、

・私がしてきた勉強方法(参考書)と勉強時間
・日本FP協会ときんざい、どっちを選ぶか
・試験を終えてみての感想と反省点

をまとめています。

これから受験する方の参考になれば幸いです!

目次

勉強方法

私が勉強に使ったのは、「みんなが欲しかった!」シリーズの教科書・問題集の2冊です。

簿記3級を勉強したときにわかりやすかったのでFP試験でもこちらを選びました。

「教科書」と「問題集」は別売ですが、問題集に教科書の該当ページが書かれていたりと、2冊で1セットのような構成になっています。

ですのでセットでの購入がおすすめです。

また、版数が最新のものでないと、直近の試験範囲や出題形式、税率などに対応していません。

法改正があると前提知識が変わってしまうので、テキストを中古で買う場合も、必ず最新の版数かどうかを確認してくださいね。

①過去問1回目

直近の過去問を1回解いてみる
所要時間目安 ▶ 2時間

最初に、問題集に入っている過去問を1回解いてみました。
この時点では、

学科:39点/60点中(36点合格)
実技:40点/100点中(60点合格)

の得点でした。

学科がギリギリ合格点に届いているものの、FP3級の学科は2択か3択問題。
あやふやな知識でチャレンジした問題もカンで3割は当たってしまいます。

得点率がどうこうよりも、「試験時間をオーバーすることはなさそうだぞ」「この分野は知っている内容が多い」といったことを感覚的につかむくらいの軽い気持ちでいました。

とーこ

試験1か月前から勉強スタートでしたが、選択問題は2~3択と少ないし、あんまり焦っていませんでした

②教科書・問題集1周目

チャプターごとに教科書をざっと読み、章末の基本問題と問題集の該当箇所を解く
所要時間目安 ▶ 5時間×6分野=30時間

ここから本格的にテキストを読み込んでいきます。

FPはとにかく出題範囲が広い!

テキストはサクサクっと読み進め、早めに問題に当たっておいた方がいいです。

試験直前に過去問や予想問題に触れてわかったのですが、FP試験は広い出題範囲の代わりに、頻出ポイントは決まっています。

「みんなが欲しかった!シリーズ」は、よく言えば解説が丁寧、悪く言えば試験対策には覚えなくていいことまで書いてある印象です。

なのでテキストを端から端まで覚えようとすると、時間が足りません。

「FPとして仕事するから知識はしっかりつけとかないと!」って思ってる人も、ちょっと待って!

ひとまずは合格を目指して勉強するわけですよね? 効率重視でいかないとキリがない、と感じるほど覚えることが多いです・・・割り切っていきましょう。

とーこ

短期決戦で合格をもぎ取った方が経済的だし、精神的にもいいと思うよ

なお、FP試験の出題範囲は次の6つの分野があります。

FP試験の出題範囲
  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

それぞれは関係し合っている部分もありますが、基本的に独立しています。
興味のあるところや、とっつきやすいところから学習を始めてOK。

ちなみに私は3→1→6→5→2→4の順番で勉強を進めました。

3は投資を既にやっていて事前知識があったのと、1は一般論的な話が多くとっつきやすかったためですね。

個人的に4が難所で、いつも後回しになっていました。

③過去問サイト

ひたすら問題を解く
所要時間目安 ▶ 60分×7日間ほど=7時間

②と並行して進行。

問題集だけだと数的に不十分と感じていたので、FP3級ドットコムのサイトで1日学科50問と実技20問を解いていました。

1週間くらいやってランダムな出題に慣れ、そこそこ正答(50%以上)できるようになるまでくりかえし。

また、お金の寺子屋のサイトで計算問題を練習しました。

④教科書 ・問題集 2周目

教科書の基本問題を解く。オールクリアが目標
所要時間目安 ▶ 2時間×6分野=12時間

苦手な分野がわかってきたところで、、二周目からはミスゼロを目指して仕上げていきます。

苦手な分野、頻出分野、理解しきれていない部分を集中的に読み込み。

また、苦手な部分をまとめたノートも作成しました。

とーこ

苦手ノートは試験直前まで見直しました!

何度も間違える箇所は、すぐ見直せるようフセンなどでマークしておくといいですね。

⑤過去問2回目・予想問題

問題集を解く。オールクリアが目標
所要時間目安 ▶ 2時間+2時間×3回分+見直しなど=10時間

最後に仕上げとして、問題に当たります。

まず①でやった過去問と同じものをもう一度解いて理解度チェック。

学科:52点/60点中(36点合格)
実技:80点/100点中(60点合格)

で、得点率も上がってましたので、さらに実戦形式の問題に取り組むためにこちらの本に着手しました。

予想問題の実技は、FP協会1回分ときんざい2回分の収録。
私はFP協会の受験でしたが、きんざいも練習がてら解きました。

ふろくとして、頻出の計算問題をまとめてくれていたり、「直前つめこみノート」という頻出要点をまとめた冊子がついていたり、試験の直前対策に活用できました。

とーこ

この直前つめこみノートも便利で、最後まで見直しに使ってたなぁ

ここまでが勉強過程で、

総勉強時間:約61時間
勉強期間:約1か月

となっています。

とーこ

私は株の事前知識が少しあったので、ゼロからですと+αの時間が必要になるかと思います。

受験の流れ

申込方法

FP試験は「日本FP協会」「きんざい」の2つの団体で運営されており、まずどちらで受験するか決めます。

試験日・受験料・学科試験については共通で、違うのは試験会場、実技試験とその配点、出題分野となります。

結論から言えばFP3級はどちらを選んでもOKだと思います。

日本FP協会
  • 「資産設計提案業務」
    6分野全てから出題。
  • 試験の合格率が高い(85%程度)
  • 実技試験は20問。
    1問5点で、100点中60点以上で合格
  • 試験会場が少なく、区域が広い。
    遠方になる可能性あり
きんざい
  • 「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」
    出題されない分野あり。
  • 試験の合格率が低い(50~60%)
  • 実技試験は15問(大問5つ×3問)
    1問3~4点で、50点中30点以上で合格
  • 試験会場が多く、区域が細かい。
    そのため、希望地で受験できる可能性が高い

気になるのは合格率ですが、きんざいは企業の団体申し込みが多く、受験モチベーションの低い層が一定数いるためという見方もあるようです。

両方の予想問題を解いたところ同じくらいの得点率になりましたので、FP協会でもきんざいでも難易度に大差はなさそう。

試験範囲も、きんざいは6分野中出題されない分野もありますが、どうせ学科は共通で6分野やることになるので、勉強時間が大幅に変わるわけでもないかと。

ただしきんざいは問題数が少ないため、ミス1つの影響が大きくなってしまいます。
あと個人的に、きんざいの問題文は長い印象。

  • 一問一答って感じの解きやすさを重視したい人→日本FP協会
  • 受験地が遠方になるリスクを減らしたい人→きんざい

って感じでしょうか。

とーこ

私はFP協会にしましたが受験地が遠すぎて涙

受験前の流れ

私は、駅から20分ほど歩く大学キャンパスが試験会場でした。

FP3級の試験開始時間は10時で、集合時間は9時40分。

じゃ9時に最寄駅到着でいっか、と思って来てみたところ、既に受験者がたくさん・・・!

数千人はいる会場だったようで、人並みが途切れず会場まで続いていました。
普通に歩けば20分で着けるのでしょうが、人が多いせいで30分近くかかりました。

しかも駅前のコンビニでは軽食類は売り切れ続出。レジまで長蛇の列。

とーこ

見通しが甘かったですね・・・

ようやく会場到着。受験番号により決められた受験室へ。
私は1部屋100人ほどの講堂でした。密でした・・・

お察しいただけるかと思いますが、案の定女子トイレはすごい列です。

そして集合時間は9時40分とされていたものの、9時40分に試験アナウンスがあったのみで、着席必須というわけではない感じ。

まだ参考書見ていても大丈夫なようでしたし、トイレで不在の人も。

5分前に問題配布が始まり、そこで完全に荷物をしまうよう指示されました。

ちなみにコロナ予防のため「あなた発熱してたり具合悪いとかないよね?」という旨の確認用紙も書きます。

受験中の注意点

試験の最中の注意点としては次の通りです。

  • 学科試験は2時間だが、1時間経過時点で退室可能。
    この時点での退出者が多いためか、個人で挙手するのではなく、列ごとに指示される
  • 実技試験は1時間。途中退室不可。
  • 飲み物可。中身が見えるもののみ。机上に出しておく。
  • 問題用紙は持ち帰り

試験自体はスムーズに運営されているのですが、困ったのは学科試験退出(11時)~実技試験開始(13時)までの昼休み。

退出したはいいものの、当日はあいにくの雨で、キャンパス内の屋外ベンチが使えず座れるような場所がない・・・。

ちょっとした軒下とか階段とかで雨宿りしながら昼休みを過ごす人でごった返しました。
待合室くらい作って欲しかった・・・。

しょうがないので、学科試験終了の12時まで待って、自席に戻り、昼食をとりました。

また実技試験の20分前に、問題用紙配布のため、いったん教室から締め出されます。
もちろん混み合う廊下&トイレ・・・。

とーこ

試験以外のところで疲れた試験でした

受験後の流れ

実技試験は途中退室不可のため、全員が一斉に試験終了となります。

ということは当然、駅までの道が激混みです。
そして電車も言わずもがな。

車で行って会場近くのパーキングに停めるのが、多少お金はかかっても1番ストレスのない交通手段だったなと思います。

そもそも、きんざいの試験の方が受験地の希望エリアが狭いので、狙った場所になる可能性が高くなりそうです。

希望地で受験しやすくするためにきんざい! っていう決め方もアリ。
いや、むしろそうすればよかったです。

正式な合格発表は約1か月後ですが、試験後、17時半頃に公式ページに解答が出ます。

公式より早く速報解答を出してくれている非公式サイトも複数ありますので、気になる場合は帰り道で答え合わせ可能です。

ちなみにかかった総費用は、

受験料 6,000円
テキスト代(3冊) 4,395円
試験会場までの往復交通費・昼食代

となっています。

とーこ

テキストは出版元のTAC出版の会員になると、上で紹介した教科書・問題集・予想問題の3冊セットが15%オフで買えます。

試験を終えてみて。感想と反省点

範囲が広すぎる

FP3級は、入門の資格にしては分量が多く、6分野と範囲も広いです。

とーこ

テキストが厚すぎて始める前から心折れそう・・・

【頻出分野中心】かつ【問題を解くことをメインに】し、効率よく勉強を進めましょう

テキストを一通り読むだけでも大変ですからね!

FP3級は分野ごとに独立して勉強できますし、分野の中でも「この給付金の適用条件」「この税制優遇の特例の条件」などピンポイントの知識が問われるので、スキマ時間で勉強を進められますよ。

私は書籍のみでしたが、過去問をまとめたサイトがたくさんあります。
YouTubeで解説動画を上げてくれてる人もいますし、オンスク.JPスタディングで動画学習から始めるのもとっつきやすいかもしれません。

試験時間以外の過ごし方問題

試験時間は学科2時間実技1時間の規定ですが、実際はそこまでかからないと思います。
時間との闘いになる心配はいらないでしょう。

むしろ大変なのは(試験内容を除けば)試験時間以外と言ってもいいかもしれません。

誰でも受験できる資格ですので、上で書いたように、受験者数が超多いです。

そのため、私のように受験人数の多い会場に当たってしまうと、行き帰りや昼休みで体力を消耗します。

早めに試験会場に着く、天候に左右されない昼休みの居場所をチェックしておくなど、可能な限り準備しておきましょう。

https://twitter.com/harekoiblog/status/1451075697900867588

また、昼休みにはtwitter上で午前中の学科試験の感想が飛び交います。
学科試験の解答速報(非公式)も公開されていきます。

午後の実技試験に影響しそう・・・な場合は見ないのも大事ですね。

とーこ

昼休みが長いのでついスマホ開きがち。性格や午前の出来ぐあいによってはSNS封印!

まとめ

FP3級は、対策すれば難しくない!
生活に直接役立つ知識が身につく便利な資格。

FP試験の前に簿記3級を受けていたのですが、簿記3級よりもFP3級の方が簡単です。

選択式ですし、身近な知識を問われる試験なのでイメージがしやすいですし、頻出分野が限られていることもあります。

ただしその分、資格ホルダーも多く、FP3級とったから転職が有利になる、というものでもないようです。

できるなら、2級以上を取るための最初のステップ、という位置づけにしたいところ。

しっかり対策をして目指していきましょう!

とーこ

合格をお祈りしてます!

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この記事を書いた人

手帳と文具への偏愛が隠せないアラサーOL。
「やりたいことだけやる毎日」を叶えるべく、副業やら投資やらにチャレンジしながら、手帳活用にいそしんでいます。
2024年の手帳はMATOKAウィークリーバーチカルノート。

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