【要約・レビュー】 『すぐ動ける人の週1ノート術』先行き不透明な時代の決断力と実行力の高め方

未曾有のコロナ禍がまだ落ち着かない中で、将来への不安を強く感じている人も多いのではないでしょうか。

そして不安が大きいと、自分を守るのに精一杯で、行動自体が難しくなってしまいます。

今回紹介するのは『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』(大平信孝著)。

1冊のノートで、自分の不安や悩みと正直に向き合いつつ、行動を促すための振り返り習慣を身につけていきます。

自分で自分の背中をそっと押してあげるような、優しい「行動ファースト」のメソッドです。

こんな人にオススメ
  • 先行き不透明な時代に不安を感じている人
  • 完璧に準備してから取り掛かりたいタイプの人
  • 失敗がこわくてなかなか行動に移せない人
目次

要点

要点① 行動の量を増やす「仮決め・仮行動」 

全体を通して、キーワードは「仮」です。

100%しっかり予習してからやろう、今の仕事が終わったらやろう、

私も、そう思いつつ、実行してこなかったことがたくさんあります。

とりあえず「仮」でいい、というマインドセットで精神的なハードルを下げ、とりあえず10秒でできることをやってみる「10秒アクション」で、行動の物理的なハードルも下げています。

とーこ

10秒ならやれる! とい思えるし、誰だって1日のうち10秒くらい確保できるから、やれないわけないよね! と思える

10秒アクションについては『本気で変わりたい人の行動イノベーション』に詳しく載っているほか、この著者の本で必ず盛り込まれるテクニックです。

私なりの「すぐやる」ためのくふうをまとめたのがこちら↓の記事です。

要点② 行動の質を上げる「軌道修正」

行動のあとは、振り返りをしていきます。

仮行動は「とりあえずやってみる」という、あくまで「仮」のスタンス。
やりっぱなしで終わらないように振り返りをし、改善するプロセスが必須です。

逆に言えば、後で軌道修正すると決めているからこそ、仮決め仮行動が可能になるというわけです。

軌道修正は

  1. うまくいっていることを増やす
  2. うまくいかなかったことを減らす、またはやめる
  3. 別途、新しいことを始める、やり方を変えてみる

この3視点。

私の場合、うまくいかなかった時に軌道修正で正解探しをしてしまい、次の仮決め仮行動が遅くなってしまう、という失敗がありました。

軌道修正といえど、1回で完璧に修正する必要はありません

次はこうしよう! も「仮決め」し、軽いフットワークでどんどん行動していけたらいいですね。

要点③ 仮決め仮行動~軌道修正のセットを「ウィークリーノート」で実践する!

軌道修正のタイミングは毎日だと忙しくて時間確保できない時もあるし、毎月だと遅すぎる。
よって、週1回が基準になります。

ノートは1ページを十字で四分割して使います。

振り返りは次の4ステップ。ブロックを1つずつ埋めていきます。

STEP
今週良かったことを3つ書く(左上)

楽しかったこと、嬉しかったこと、できたこと、感謝したいこと、満たされていることなど。
本当に些細なことでOK。

STEP
次週こうなったら最高! と思うことを3つ書く(右上)

「頑張れば1週間以内に実現できそうなワクワクすること」を挙げる。

STEP
今の悩み・不安・課題を書く(左下)

ネガティブになりがちな振り返りは最後に行うことで、客観的に自分を見直せる余裕ができる。

STEP
仮行動を書く(右下)
  • STEP1の良かったことを増やすためにできることを1つ以上
  • STEP2の実現したいことを達成できるような最初の一歩の行動を1つ以上
  • STEP3の悩みを解決するためにできることを1つ以上

さらにこの仮行動に対して、最初にやるべき10秒アクションを決めておくと効果的。

振り返りのフレームワークというとKPTが有名ですが、そこにSTEP2の「1週間で叶えたいビジョン」を加え、ビジョンからも行動を挙げています。

1週間という短期でワクワクする未来を書いているので、目視できる「手が届きそう」なイメージになっているんですよね。

とーこ

長期的ビジョンからはるばる逆算してきた目標よりも叶えやすいかも?

実践!『週1ノート術』

この週1ノート術、とても取り組みやすかったので、私も毎週の振り返りに活用しています。

写真の右下「週間振り返り」という枠になります。

実際にやってみて、

  • 良かったことから考えるので、振り返りでありがちな「反省しすぎる」ことのダメージが少ない
  • 各項目3つずつに絞るので、振り返りに時間がかからない(毎週5分くらいです)
  • 仮行動がそのまま翌週のタスクリストになり便利

このような利点を感じています。

とーこ

このやり方で、2年くらい続いてるよ!

まとめ

【この本のまとめ】

  • 行動の量を増やす「仮決め・仮行動」でとにかくやってみる!
  • 行動の質を上げる「軌道修正」
  • ウィークリーノートで習慣化するのが効果的

マジメにやろうと思っているほど「完璧主義」「正解探し」「失敗したくない」の罠にはまりがち。

何を隠そう、私がこの手のタイプでした。

ですが不透明感が時こそ行動が求められていて、その第一歩目が、

とーこ

不安「だからこそ」動く! 次の一手を打つ!

という試行錯誤のマインドに変えていくことなのではないでしょうか。

ウィークリーノートのいいところは、無理なく振り返りの習慣作りができること。
さらに、10秒という極限まで行動のハードルを下げ、試行錯誤マインドに慣れやすくなること。

今の時代だからこそ取り組みたい、心と向き合うノートの習慣。
ぜひ試してみてください。

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この記事を書いた人

手帳と文具への偏愛が隠せないアラサーOL。
「やりたいことだけやる毎日」を叶えるべく、副業やら投資やらにチャレンジしながら、手帳活用にいそしんでいます。
2024年の手帳はMATOKAウィークリーバーチカルノート。

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