やりたいことをやる! と決めて、なんとか時間も取れそう。
でもいざその時間になったら…
メール来ちゃったし、SNSもチェックしなきゃ! あー忙しい忙しい!
…あれ? 今日何してたんだっけ?
こんな多忙中毒になってしまっていないでしょうか。
「1つのことだけに集中する」
難しいけれど、目標達成に避けては通れません。
今回紹介するのは、『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』(ジェイク・ナップ 、ジョン・ゼラツキー 著、 櫻井 祐子訳)です。
- スマホやメールがつい気になってしまう人
- 時間の使い方がうまくない、質が悪いと感じている人
- 仕事が終わったら疲れてしまい何もできない…と悩んでいる人
要点
要点① 今日やるべき最優先事項(ハイライト)は1つだけ
まずは「今日何してたんだっけ?」という後悔から決別すべく、自分が決めた目標に注意を向けるために「今日はこれをやる!」と決めます。
それが「ハイライト」。
遠すぎる長期目標でもなく、機械的すぎるタスクでもなく、その中間の達成感を持てそうな目標という位置づけです。
ハイライトの選び方は、
- 緊急性(やらなければいけないこと)
- 満足感(やりたいこと)
- 喜び(楽しいこと)
このどれかまたは複数にあてはまる目標で、60~90分程度でできるものを選びます。
満足感と喜びは少し違いがわかりづらいですが、
満足感→個人的にやり遂げたいプロジェクト、いつかやりたいと思っていたこと
喜び→趣味的なこと、友人とのランチなどのコミュニケーション
といった分類です。
そして、この60~90分の時間をまず確保する、というところまでが最初のステップ。
私は60~90分のまとまった時間を取るのが難しいので、30分×3コマに分けて時間確保しています。
要点② 気を散らすものを撃退し、集中(レーザー)する
その日のハイライトを選び、時間を確保したからには、それに取り組まなければいけません。
ただ、世界は気を散らすものにあふれており、集中することは難しくなっていくばかり。
テクノロジーは便利な反面、ユーザーに使ってもらうのが目的。
使い続けたい誘惑があるのも、便利だからこそなんですよね
しかし! やりたいことを本当にやるために、私たちは「気を散らすもの(特にスマホ・メール・テレビ)」とうまく付き合っていく必要があります。
この本のメインともなる章で、ストイックな戦術も紹介されているのが特徴です。
テレビを見ないようにしたいのなら、テレビをあえて見にくい配置にしたり。
ハイライトの時間中はWi-fiを強制的に切断するタイマーをしかけたり。
つまり、あえて「ちょっと不便」にして、物理的に距離をとってしまおうというわけです。
レーザー光線のようにハイライトに一点集中している状態を目指します。
まずは「作業場所から遠い部屋にスマホを置いておく」だけでも、効果を感じられると思います
要点③ やりたいことに集中できるエネルギーをこまめに充電(チャージ)する
どんなにレーザーできる環境を整えたとしても、何かを「やる」ためのエネルギーがなければ、結局何もできません。
自分の中にバッテリーがあるイメージですね。
このバッテリーが空に近づくほど消耗しており、気を散らしやすい状態です。
充分な体力と気力をもってハイライトに臨めるよう、適度にリフレッシュすることもまた大事な習慣。
質のいい睡眠・食事をとり、少しでも運動を取り入れて、こまめに脳を充電しましょう。
要点④ やりっぱなしで終わらず日々調整(チューニング)する
本の中では、
- 最優先事項(ハイライト)の時間を確保する戦術
- 集中(レーザー)するための戦術
- エネルギーを充電(チャージ)するための戦術
これら3つの戦術が合わせて87個解説されています。
ただし記載の戦術は、著者2人が試して効果があったとされる、あくまでも一例。
色々な戦術を自分自身で試しながら、合う・合わないを振り返ることが大事になります。
実際、著者であるジョン・ゼラツキーとジェイク・ナップの2人でも戦術に違いが出ており、
ハイライトのための時間を日中つくれないなら、早朝や深夜の時間を利用することを考えよう。
JZ(ジョン・ゼラツキー)は夜型人間だったが、努力して朝型に変わった。ジェイクは変われなかったから、夜を有効活用している。
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
といったように、それぞれの戦術を紹介しているケースも。
あなたの体で試せるのは、あなたしかいない。(中略)実験のただ1人の対象者はあなたで、本当に意味のある結果はあなたの結果だけ。
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
行動したら、振り返る。
PDCAサイクルですね
まとめ
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』要約
- 今日やるべき最優先事項(ハイライト)は1つだけ
- 気を散らすものを撃退し、集中(レーザー)する
- やりたいことに集中できるエネルギーをこまめに充電(チャージ)する
- やりっぱなしで終わらず日々調整(チューニング)する
私たちは「時間がない」と言いつつも、1日どれくらいスマホを見ているでしょうか?
一説によるとトータル4時間! という恐ろしい結果もあるようです。しかも、テレビの視聴時間とは別に!
それがデフォルトになってしまっている状況をいかに変えていくか。
意志の力に頼らず仕組みにテコ入れし、MAKE TIMEを実践していきましょう。
いかに集中できるか、そのためのエネルギーを日頃から蓄えられるかで時間の密度が変わってくるよ!