FP3級合格に続き・・・
FP2級も無事合格しました!!
学科7割&実技9割で学科はギリギリでしたけどね!
この記事では、
をまとめています。
これから受験する方の参考になれば幸いです!
勉強方法
私が勉強に使ったのは、「ユーキャン」シリーズの教科書・問題集の2冊です。
FP3級では「みんなが欲しかった!」シリーズの教科書・問題集 を使っていましたが、2級受験にあたり乗り換えています。
というのも、 「みんなが欲しかった!」シリーズ は「出題範囲をまんべんなく網羅している」という印象だったため。
つまりは、頻出分野もほとんど出題されない分野も同等に扱われていて、どこにウエイトを置いて勉強すべきか、がわからなかった。これが「みんなが欲しかった!」シリーズの 物足りない点だなと思っていたんです。
3級はなんとかそれでも暗記して試験に臨めたのですが、その延長では2級に太刀打ちできないような気がしまして。
FP2級のテキストの厚さ、びびりますよね?
ほんとに重要な箇所だけに絞ったテキストで効率よく勉強したい! という軸で、探した結果、「42日で完成!」に惹かれてユーキャンのテキストを選びました。
①過去問1回目
最初に、問題集に入っている過去問を1回解いてみました。
この時点では、
学科:30点/60点中(36点合格)
実技:42点/100点中(60点合格)
の得点でした。
(得点の配分は公表されていないので、得点率として記載しています)
3級は初回でももう少し得点できてたので、正直なところ「なんだこれ・・・」と思う点数。
学科は問題文の文章を読むのにもてこずって、試験時間もオーバー気味でしたし、100%カンで解いた問題も多数。
やばい、3級と全然違うぞ・・・!
という焦りのスタート。
②教科書・問題集1周目
ここから本格的にテキストを読み込んでいきます。
テキストの出版元のホームページで、正誤表の入手を忘れずに。
テキストだけ見てると、「うーん、確かに難易度上がってるけど、3級の深掘りって感じかなー」と思ってしまうのですが、問題集で打ち砕かれます。
問題文の文章が長くてさっぱり頭に入ってこない!!
現代文・長文読解の受験勉強やってる感覚になりました。
この「問題文を読む」っていうところに、思いのほか時間を取られてしまうはず。
3級の知識があっても、です。勉強時間は想定より多めに見積もってスタートしましょう。
ちなみにユーキャンのテキストは、6分野が各7単元、1日1単元進めると全部で42日で終わるようになっています。
ですが正直42日もかけていると、終わるころには最初の内容を忘れてしまいがち。
可能な限り、期間は短縮しつつ1日の勉強時間を多くとって一気に仕上げた方が良さそうです。
なお、FP試験の出題範囲は次の6つの分野があります。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
それぞれは関係し合っている部分もありますが、基本的に独立しています。
興味のあるところや、とっつきやすいところから学習を始めてOK。
ちなみに私は6→5→4→3→1→2の順番で勉強を進めました。
3級の知識に+αで得点しやすかったのが6と4。
暗記次第、という感触だったのが5と1。
2、3は3級よりも難易度が跳ね上がる手ごたえでした。
③問題集買い足し
テキスト・問題集がひとまず1周できたところで、このユーキャン問題集のデメリットが見えてきました。
それは、要点を絞りすぎて問題集の問題が少なすぎる、基本問題ばかりで難易度が低すぎるということです。
①で最初にやった過去問の手ごたえからすると、ユーキャンのこの問題集だけでは合格点に届かないと思いました。
(※2022年受験時の感想です。現在は変わっているかもしれません)
そこで、問題集を買い増しです。
選んだのはこちら。王道問題集です。
この問題集、とにかく数をこなせるのが良く、まず1周しました。
③教科書 ・問題集 2周目
1周だけだとあまり頭に残ってなかったので、すべてもう1周やりました。
1分野終わって別の分野を始めると、前にやったところを忘れてる・・・。
3級の時、2周目はミスゼロを目標に苦手つぶしの段階でしたが、2級ではまだまだミスゼロは程遠く。
④学習サイト
③と並行して進行。
今回は、お金の寺子屋のサイトのトップ>練習問題>FP2級の〇×問題で基本事項の確認をしました。
とりあえずまだ理解しきれていない箇所を洗い出す、総ざらい的な目的です。
〇×問題 だけでもけっこうな量がありこれで精一杯でした。
余裕があれば穴埋めや直前対策もやっておきたかった・・・
⑤過去問2回目・予想問題
最後に仕上げとして、実戦形式の問題に当たります。
まず①でやった過去問と同じものをもう一度解いて理解度チェック。
学科:38点/60点中(36点合格)
実技:60点/100点中(60点合格)
で、得点率も上がってましたので、総まとめにこちらの本に着手しました。
ふろくとして、頻出の計算問題をまとめてくれていたり、「直前つめこみノート」という頻出要点をまとめた冊子がついていて、FP3級の時にとても便利だったのです。
予想問題の実技は、FP協会1回分ときんざい2回分の収録。
私はFP協会の受験でしたが、きんざいも練習がてら解きました。
この本とは別に、前述した問題集2冊にも予想問題が収録されていたので、計6回分くらいやりました。
この時点で試験2週間前。まだ得点率が心もとない・・・!
⑥教科書 ・問題集 3周目
苦手箇所を潰すことを目的に、3周目に突入。
苦手振り返り用に要点をまとめた自分用のノートも作成。
でも苦手と思ってなかったところが、ちょっと違う切り口で問われて不正解、難しい四択に入れられていて迷った挙句不正解、となるのがFP2級あるあるです。
3級と違いやってもやっても、イケる!という勝ち筋が見えなくて焦りました
それでも最低限、手元のテキストと問題集は完全に理解し、確実に得点できるよう準備していました。
⑦過去問3回目・予想問題2周目
最後の1週間で実践形式の問題を解きまくりました。
特に試験前日は、子供の相手や食事の準備をすべて旦那にお願いして、朝8時~夕方6時まで勉強漬け。
この時点でようやくミスゼロのオールクリアを目標にしています。
(実際はそこまで持って行けず、平均して9割くらいの得点率でした)
パターンが決まっている計算問題は解ける状態になっていたのがせめてもの精神安定剤でした。
ここまでが勉強過程で、
総勉強時間:約186時間(3級の積み上げがプラス約61時間)
勉強期間:約3か月
となっています。
暗記中心になるので、可能な限り短期決戦でチャレンジすべき。
受験の流れ
申込方法
FP試験は「日本FP協会」「きんざい」の2つの団体で運営されており、まずどちらで受験するか決めます。
試験日・受験料・学科試験については共通で、違うのは試験会場、実技試験とその配点、出題分野となります。
3級でFP協会だったけど2級はきんざい、という選択もOKです。
概要を比較してみますね。
- 「資産設計提案業務」
6分野全てから出題。 - 試験の合格率が高い(60%程度)
- 実技試験は40問。記述式
100点中60点以上で合格 - 試験会場が少なく、区域が広い。
遠方になる可能性あり
- 「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」の2つがメジャー。「中小事業主資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」も選択可能。出題範囲が異なる。
- 試験の合格率が低い(40%程度)
- 実技試験は15問(大問5つ×3問)記述式
50点中30点以上で合格 - 試験会場が多く、区域が細かい。
そのため、希望地で受験できる可能性が高い
気になるのは合格率ですが、きんざいは企業の団体申し込みが多く、受験モチベーションの低い層が一定数いるためという見方もあるようです。
実際、同じ内容であるはずの学科試験で、きんざいの方が20%低い合格率になっています。
これを加味すると、FP協会もきんざいも同じ60%程度の合格率となり、難易度に変わりはないと言えます。
試験範囲も、きんざいは選択する相談業務によって出題されない分野もありますが、どのみち学科は共通で6分野やることになるので、勉強時間が大幅に変わるわけでもないかと。
ただしきんざいは問題数が少ないため、ミス1つの影響が大きくなってしまいます。
逆に言うと、FP協会は40問解かなければいけないので、きんざいよりも解くのに時間がかかります。
まとめると、
- 致命的に苦手な分野があるなどでミスのリスクを減らしたい人→日本FP協会
- 計算問題が得意でしっかり得点できる人、受験地が遠方になるリスクを減らしたい人→きんざい
って感じでしょうか。
FP協会は40問と言いつつ、1問のうちで4つの文章の正誤を答えたりするので、100問くらい解いてる気になるよ
受験前の流れ
私は、駅から10分ほど歩く商業施設のイベント会場でした。
FP2級の試験開始時間は10時で、集合時間は9時40分。
FP3級の反省を活かし、8時半に最寄り駅到着。
もともと広いイベントスペースで、1部屋100人ほどになるよう間仕切りがされている感じ。
天井が高いため、3級の時の大学の講義室よりも密でない印象です。
そしてやっぱり、集合時間の9時40分に試験アナウンスがあったのみで、着席必須というわけではない感じでした。
5分前に問題配布が始まり、そこで完全に荷物をしまうよう指示されました。
引き続き、コロナ予防のため「あなた発熱してたり具合悪いとかないよね?」という旨の確認用紙も書きます。
受験中の注意点
試験の最中の注意点としては次の通りです。
- 学科試験は2時間だが、1時間経過時点~終了10分前まで退室可能。
3級と違い、1時間経過時点で列ごとの誘導はなく、個人で挙手する。 - 実技試験は90分。1時間経過時点~終了10分前まで退室可能。
- 飲み物可。中身が見えるもののみ。机上に出しておく。
- 問題用紙は持ち帰り
今回受験会場が商業施設だったため、レストランフロアがあり、そこで昼食休憩が取れました。
ただ、昼休みいっぱい長居できそうなカフェ系のお店は早々に混雑。
特に途中退室せず時間いっぱい頑張る場合は、レストランがあってもお弁当持参の方がいいかも。
実技試験の20分前に、問題用紙配布のため、いったん教室から締め出されるのは3級と同様でした。
受験後の流れ
3級の実技試験は途中退室不可でしたが、2級は途中退室可能となります。
私は終了10分前、ぎりぎり退室可能な時間に切り上げることができ、幸い帰り道の混雑に巻き込まれることはありませんでした。
今回は商業施設最上階のイベントホール会場ということもあり、エレベーターのピストン輸送さえ通ってしまえば、道が激混み、ということはなさそうでした。
正式な合格発表は約1か月後ですが、試験後、17時半頃に公式ページに解答が出ます。
公式より早く速報解答を出してくれている非公式サイトも複数ありますので、気になる場合は帰り道で答え合わせ可能です。
ちなみにかかった総費用は、
受験料 8,700円
テキスト代(4冊) 7,920円
試験会場までの往復交通費・昼食代
となっています。
受験料は2022年9月から値上げした模様。(日本FP協会の試験要綱参照)
学科+実技で11,700円になっちゃったらしい・・・。
試験を終えてみて。感想と反省点
範囲が広すぎる
FP3級でも思いましたが、6分野それぞれ、そこそこ手広く出題されています。
3級以上に【頻出分野中心】かつ【問題を解くことをメインに】し、効率よく勉強を進める必要があります。
取るべき箇所でしっかり得点できていれば、見たことない時事問題は捨てても大丈夫!
6つの分野ごとに内容は独立してるので、1つずつ仕上げていくのがおすすめ。
「この給付金の適用条件」「この税制優遇の特例の条件」などピンポイントで知識を1つ1つ覚えていきましょう。
さらに、問われ方がコロコロ変わりがちな文章問題よりも、パターンさえ覚えれば得点につなげやすい計算問題を確実に取れるようになっておくと安心です。
特に実技は計算問題の出来がそのまま得点に直結する印象です。
問題文を読むのに時間がかかる
記事の中でも既にふれましたが、問題文が長すぎて疲れます。
3級は一問一答なのでぱっぱっと解いていけた人も、2級はじっくり読んで吟味する、という解き方に変わるはず。
つまり、それだけ勉強時間もかかります。
朝から夜まで丸々時間が取れた日であっても、過去問や模擬試験は1日3回分がやっとです。
集中力が途切れてしまえば、問題が頭に入ってこないし・・・
勉強の計画は余裕をもって立てておくことをおすすめします。
また、私は書籍のみでの独学だったので「読む」学習が中心でした。
ですが、動画での学習も織り交ぜていけば、もっと効率良く、「読む」余力は問題を解くときに温存できたかも・・・と思いました。
YouTubeで解説動画を上げてくれてる人もいますし、オンスク.JPやスタディング
私は読書が苦ではないタイプですが、それでもつらい分量でした。
せめてテキストの内容は動画学習でも良かったかも。
まとめ
FP3級に合格した流れで2級を・・・と思う人も多いかと思いますが、試験の難易度は格段に上がります。
例えば3級の学科試験では、1つの問いに対して2択か3択で正しいものを選べば良かったので、「たぶんこれ」「この数字見たことある」が通用する世界でした。
しかし2級は、いきなり4つの文章が投げられ、「さてどれが正解(不正解)でしょう?」を選ぶ方式です。
4つの文章もやたら長いし、全然違うことを言ってきます。
単純に、2級は3級の4倍の暗記量が必要になるわけです。
それだけでなく、計算問題も増え、苦手な人にはやりづらい試験になるはずです。
(個人的には計算問題の方がパターンが決まっており、一度計算過程を覚えてしまえば得点しやすかったです。)
FP2級は、(国家資格のなかでは比較的易しいとはいえ・・・)かなり難しいと思ってチャレンジを!
頻出の法令や制度、計算方法をピンポイントで暗記していくのがポイント。
やっていくうちに自分の得意な箇所がわかってくると思います。
しっかり対策をして確実に点数を積み上げていきましょう!
合格をお祈りしてます!