来年の手帳はもう決まりましたか?
ハンズやロフトでも特に10月は手帳売り場が盛り上がってきています。
しかし年々種類が増えている手帳。
その場で決めようと思っても、目移りしてしまって、どれがいいのかわからなくなってしまった…ということになりかねません。
そこで事前に、手帳に求める目的と機能を洗い出しておく「手帳会議」をすることで、より納得のいく手帳選びをすることができます。
この記事では、手帳会議とは何か、手帳会議のやり方とのプロセスを紹介しています。
手帳会議とは?
手帳会議って何? メリットは?
手帳をどう使っていこうか、手帳に何を書こうか、どんな手帳を買おうか、主にひとりで自問自答しながら考えていくことです。
手帳好きにとっては毎年1回は実施する恒例行事で、会議の結果やプロセスを絵にまとめてSNSでアップしている方もたくさんいます。
このように書くと、手帳が趣味の人にしか意味がないんじゃないの? と思われがちですが、そんなことはありません!
手帳ってそもそも、予定管理や出来事や思い出を記録するなど、生活と密接に関わるもの。
手帳の使い方を考えるということは、同時にこれからの生活をどうしていくか・どうしたいのかを考えることでもあり、広い意味での人生設計と結びついています。
だからこそ、著名人が手帳をプロデュースしたり、自己啓発と絡めた使い方にも展開されていくわけですね。
「未来の人生設計を実現するためにふさわしいツール(=手帳)を決めるんだ!」と考えると、ちょっとワクワクしてきませんか?
まぁ事実、手帳が趣味の人には楽しくてたまらない行事なんです。
どうか温かく見守ってください
手帳会議はいつやる?
手帳会議をいつやるか、特に決まっているわけではありません。
「どんな手帳を買うか」という観点でいくと、
- 来年の手帳を決めるとき
- 今使っている手帳がしっくりこないとき
- 生活スタイルが変わって、手帳に求める機能が変わったとき
「手帳のどこに何を書くか」という観点でいくと、
- 来年の手帳を決めるとき
- 日々使う中で、もっとこうした方がよさそう!というアイデアが浮かんだとき
といったように、大きな方向性は手帳を替えるタイミングで決めつつも、マイナーな改善は都度取り入れることにし、ツールとしての手帳を使い倒せるとよいですね。
手帳選びのポイント
まずは手帳選びから!
自分の使用スタイルを想像しながら手帳を絞り込んでいければOKです。
ただ絞り込んでいくうえで、外せないポイントはありますので紹介します。
手帳の目的をはっきりさせる
まず「何のために手帳を使うのか」をはっきりさせます。
例えば、
- 仕事用として、スケジュール調整やメモ・アイデア出しに使いたい
- 仕事用として、長期プロジェクトの進行管理に使いたい
- 寝る前に毎日日記を書きたい
- 難関資格合格のために、勉強の予定と進捗を管理したい
- 予定管理だけでなく、食事、天気、気分、収支など、自分に関することはすべて記録したい
こんな感じです。
手帳を「いつ」「どこで」使い、「何を」書くかをイメージしてみてください。
この目的をはっきりさせておくことで、どっちの手帳にしようか迷う・・・という時も、ブレずに決めることができます。
レイアウトを決める
手帳を選ぶうえでは、まずレイアウトから考えると、選択肢を絞っていきやすいです。
レイアウトは、見開きまたは1ページで書き込める期間(月単位か週単位かなど)と、書き込むスペースとのバランスが自分に合っているか、が重要です。
手帳の目的を念頭に置きながら、「その目的を叶えるにはどんなレイアウトが良さそうか」に注目します。
図にすると下のようになりますね。
サイズを決める
手帳はサイズもさまざまです。
大きさは書きこめる量と比例しますが、逆に重かったり厚かったりして持ち歩けない、といったように、携帯性とトレードオフになります。
「書きたいことを書くために必要なスペース」は大事ですが、「必要以上にスペースが余ってしまう」のも考え物です。
迷う場合は、B6サイズ(単行本サイズ)を基準にして、スペースが足りそうかどうか、重さや厚さが許容できるかを想像してみてください。
もっと小さい方がいいのか、大きくてもいいのか・・・B6サイズへの感じ方によって、さらに別のサイズを見ていきましょう。
時間軸を決める(ウィークリー・デイリーの場合)
レイアウトでウィークリー・デイリーを選んだ場合は、時間軸の長さも同時に考えましょう。
あなたの活動時間帯は何時から何時でしょうか?
仕事だけで手帳を使うのであれば、少なくとも勤務時間をカバーできるものが相応しいですね。
15分おきに予定を書き込めるものがいい…といったように、目盛りの細かさが気になる方もいるかもしれません。
またタスク管理だけするのであれば時間軸のないレイアウト、という選択肢もあります。
手帳の冊数を決める
手帳は1冊に複数の目的をまとめてもいいし、用途ごとに手帳を複数冊使ってもOK。
ここまでで手帳のフォーマット・サイズを見てきましたが、あなたが書きたい内容がその手帳1冊に入りきるか? という視点でいったん振り返ってみてください。
入りきらない場合は、
- 2冊に分ける
- 1日の記入スペースが広いフォーマットにする
(ウィークリー手帳に入りきらなさそうならデイリー手帳にするなど) - 文具でカバーする
- 書く内容を減らす
この4つを検討しましょう。
①2冊に分ける
入りきらないんじゃしょーがない、もう1冊追加だ!
一番手軽な方法です。
「ビジネスとプライベート」「自分用と家族用」「本業と副業」のように、自分の役割や目的などで手帳を分ける方法になります。
ちなみに私も複数冊使うことが多く、
- 予定用
- 記録用(本の要約、旅行の記録など)
の2冊体制や、
- 自分用(仕事以外のすべての予定、日記)
- 仕事用(仕事の予定、ミーティングメモ)
- 育児用(ミルクや離乳食メニュー、健康管理など記録専用)
の3冊体制の経験があります。
2冊以上でも用途をしっかり分けられれば便利ですが、デメリットもありますので注意してください。
- ダブルブッキング
- 持ち歩く場合の負担
- どの手帳に書くかを決める初動が発生
- お金が余分にかかる
致命的になりうるのはダブルブッキングでしょうか。
私は「プライベートに食い込む仕事の予定のみを自分用手帳に書く」ことでカバーしていますが、1つの予定を複数の手帳に何度も書くことは面倒でもあります。
特に手帳に慣れてない人は、はじめは1冊にまとめるつもりでいた方がいいでしょう。
それでも1冊じゃおさまりきらないなと感じたら、じゃあ2冊にしようか、書く内容をどうやって分けようか、と検討するとスムーズです。
② 1日の記入スペースが広いフォーマットにする
マンスリーで書ききれないならウィークリー、ウィークリーで書ききれないならデイリー、のように、1日の記入欄が広い手帳にシフトする方法です。
デメリットは
- ページ数が増えてしまうので、重く厚くなる
- 1日の記入欄が増える代わりに、予定をフカンしにくくなる
- 年の途中だと替えにくい
になります。
私自身、大学生になって予定をマンスリー手帳に書ききれなくなり、ウィークリーに替えました。
手帳もニーズの多様化により、「見開き2週間(マンスリーとウィークリーの中間)」「1ページで2日間(1日1ページだとちょっと多い人向け)」などが販売されています。
記入量
③ 文具でカバーする
たまにメモ欄が足りなくなる、たまにTODOリストがほしい・・・のように、毎日ではない頻度で必要になるものは、手帳ではなく別売のフセンやメモ、ノートなどでカバーできます。
メモ欄拡張なら「ふせん 大きい」「ノートふせん」で検索すると色々出てきます。
ページが足りない頻度が増えてきたら、手帳の替え時。
「手帳」の枠にこだわらず、普通のノートでも代用できないか? という視点を持っておくと、選択肢が広がりますよ。
④ 書く内容を減らす
手帳は増やしたくない、今の手帳を維持したい、という場合は、手帳に書く内容を厳選するのも手段の1つ。
例えば日常のログって書き始めるときりがありません。
自分の体重・体調・体温など健康のことから、天気・気温など環境のこと、ほかにも食事内容・睡眠時間・感情・日記など、書こうと思えばネタはたくさんあります。
でもそれってほんとに全部必要でしょうか?
持論ですが、手帳に書いているログ(予定とは別)は後から見返すものでなければ意味がない、と思っています。
そして、見返して何らかの改善ができたり、より生活が楽しくなるヒントにできたり、あるいはアルバムのように「いい思い出だった」と振り返れるもの、眺めて元気になれるもの。
そういった要素のログだけに絞れば、スペースを減らせるかもしれません。
なので私は極力、手帳にネガティブなことは書かないようになりました。
書いたとしても、解決策を考える時だけです。
また、略字や記号を使って物理的に書く量を減らす手もありますよ。
その他の要素を決める
ここまで見てきたレイアウト・サイズ・時間軸・冊数は手帳を決めていくために欠かせない条件。
しかし手帳は多種多様に販売されており、これ以外にもいくつか切り口があります。
- 開始月は問題ないか、何曜始まりか
- 紙質は問題ないか (使いたい筆記具が使えるか、裏写りしないか)
- デザインや配色は使いたいと思えるものか (好みに合うか、TPOに合うか)
- メモページがあるか (必要十分な量か、無地・方眼・罫線など用途に合うか)
- ペンホルダーがあるか
- 名刺・カード類の収納スペースがあるか
- その他、独自のページ (やりたいことリストのページがある、巻末資料が充実している など)
- 値段
すべて決めておく必要はありませんが、「こうだったら使いやすいな」というイメージを持っておくと、比較しやすくなります。
こだわりポイントは人それぞれですしね!
すべての希望を満たせる手帳にこだわらない
最後に。
手帳はオーダーメイドでもしない限り、自分にとってパーフェクトなものを見つけるのは難しいです。
ある程度条件を満たしている手帳を絞ったら、あとはカスタマイズできないか、という視点で選んでいきましょう。
- 巻末のメモページが足りない → 別冊のノートを一緒に持ち歩く
- 3年先までの年間カレンダーがほしい → ネットでダウンロードできるか探してみる
- 切り込みインデックスがない → シールタイプのインデックスを後付けする
- 手帳カバーがいまいち → 手帳単体をリフィル購入し、カバーは別途買う
- 週間トラッカーを作りたい → 付箋やスタンプを使う
このように、手帳周りのカスタマイズは身近な文具で補えることも多いものです。
まとめ
手帳会議で、手帳を決めるためのポイントを紹介しました。
さらに私は手帳決定後、ページのどこに何を書くか、不足する機能をどのようにカスタマイズするか、等をメモに残しています。
使い勝手の悪さを感じたらルールはどんどん変えてしまうので、メモの内容から離れていってしまいますが、
慣れるまでは自分で決めたルールをいつでも見返せるようにしておくと便利です。
手帳巻末のメモページに書いてます
手帳は「時間管理をする」「ログを残す」ためのツールの一つに過ぎません。
しかし手帳を選び、使っていく過程で、だんだん愛着が湧いてくることと思います。
どうせなら、理想の人生設計を見据えながら、自分にとって最適な手帳を吟味してみてはいかがでしょうか!
私の実際に手帳会議プロセスこちら↓