手帳を使っていくと、だんだんと「あれも書きたい」と思うことが増えてきたり、もっと活用したいけど具体的に何を書けばいいのか迷っている・・・と思うときが増えてくるかと思います。
気に入って買った手帳は1年間のパートナー。
どうせならたくさん使っていきたいですよね。
「手帳術」と題していろいろな書籍がでていますが、今回はストレートな手帳術とは一歩外れた視点から、手帳術の役に立ちそうな本をピックアップしてみました。
ザ・手帳術! の本は以前記事にしているので、下記リンクからどうぞ!
目標達成の本
最高の結果を出す 目標達成の全技術
目標達成までの要点が簡潔に、わかりやすくまとまった本です。
具体例が豊富に紹介されるので、自分に当てはめた場合のイメージもつけやすく感じます。
注目したいのは、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」というマインドの持ち方。
- 楽観的に構想→目標は高く、できたらいいなと思うほどワクワクするものに設定する
- 悲観的に計画→緻密な逆算で、よほどのことがない限り達成できると思えるまでアクションプランを考え抜く
- 楽観的に実行→自分ならできるという自信を持って、気楽に実行していく
これを知っておくだけでも、フットワーク軽く行動を起こしていけそう。
ほかにも「マイルストン(中間目標)の立て方」「計画通りにいかないときの理由と対処法」といった内容も、手帳に書くアクションを決めていくうえで参考になります。
目標達成の技術
目標の設定→計画→実行 までのプロセスについて、成功する要因・つまづきやすいポイントを解説した本。
ところどころにつまづき解消を促すアイデアが箇条書きで紹介されます。
- 時間を有効に使うための33のアイデア
- 引き延ばしをなくす15のアイデア
- セルフイメージを高める20のアイデア
・・・などなど。
1テーマで本1冊ずつ書けそうなくらい密度がすごい!
後々自分がつまづいたところのアイデアだけ読み返すのも便利ですね。
今日気をつけるアイデアを手帳に1つ書く、という活用もできそうです。
ただし、全体の構成がちょっとわかりにくいのが難点。
一つ一つの掘り下げが深いので、今自分が何を説明されているのか見失い、目次と見比べながら読み進めました。
PDCAの本
PDCAノート 目標達成編
PDCAを手帳に落とし込んでいくうえで、一番参考になったのがこちらの本。
下記7つのフォーマット、
- やりたいことリスト
- やらないことリスト
- ビジョンと目標
- 年間計画
- 四半期計画
- デイリーPDCAノート
- ウィークリーレビュー
を使いながら、計画から行動への落とし込み、そして振り返りまでできるようになっています。
イメージとしては逆算手帳に近いです。
しかし逆算手帳よりも良いのは、行動の絞り込み・優先順位つけまでできるフォーマットになっていること。
上の画像が、⑤四半期の計画からアクションを決めていくフォーマットになるのですが、
「ゴールを達成するために抑えるべきポイント3つは?」
↓
「そのポイントを達成するためのステップ3つは?」
↓
「そのステップを実行するためのアクション3つは?」
↓
「それを何月の何週目ごろにやる?」
のように1つのゴールを最大27個のアクションに分解し、実施時期を決めていきます。
より効果の高いアクションを選択&集中して進めていくことができるなあ、と感じました。
フォーマットダウンロードもでき、超オススメ!
PDCAノート
『PDCAノート 目標達成編』の姉妹本。
こちらの方が出版は先です。
全般的なPDCAの知識と習慣化の方法、「デイリーPDCAノート」の詳しい解説がメインです。
ですので、こちらが理論、目標達成編が実践、といった内容。
セットで読むとより理解が深まります。
これだけ! PDCA
ていうかそもそもPDCAって何?
という方は、まずこちらを。
初めての方にもわかりやすく解説している良書です。
個人の目標達成のみならず、仕事で使えることを前提に書かれていますので、ビジネスパーソン全般におすすめできる本。
PDCA手帳なんていうのも市販されているくらい、PDCAの考え方は手帳と相性がいいので、知っておくと活用の幅が広がります。
振り返りの本
これだけ! KPT
『これだけ! PDCA』と同じシリーズの本。
KPTは振り返りをするときのフレームワークで、Keep(うまくいったので続けること)・Problem(問題点があったので軌道修正すること)・Try(Keep・Problemを受けて次にやってみること)の頭文字を取ったもの。
1日や1週間単位で振り返りをするときにこのK・P・Tの視点ってかなり大事になってきます。
特に、叶えたい目標があって、逆算で行動を考えている人には特に。
手帳術の本はPDCAのP(計画)の部分が重要視されがち。
C(振り返り)とA(改善)の部分で使えるテクニックをちゃんと説明してくれている本は意外と少ないので、重宝しますよ!
1日10分 「じぶん会議」のすすめ
タイトル通り、1日10分の振り返り習慣「じぶん会議」をやろう! という本です。
じぶん会議の準備ややり方がメインなので、「振り返りといったって、具体的にどうやればいいの?」と悩んでいる人の最初の一歩におすすめ。
フォーマットのダウンロードもできます。
また、「じぶん会議が行きづまらないコツ」として、振り返りをする際の注意点をメンタル面からも説明されており、自分がはまりそうなポイントを予習しておけるのも強み。
メモ術の本
メモの魔力
巻末の自己分析1000問で自分の軸を見つけていくのに役立つ本です。
やりたいことを考える時や、就活や転職など人生の転機に差し掛かった時の思考整理に便利。
ちなみに「夢について」「経験について」などカテゴリ分けされているので、1000問全部やらなくても大丈夫。
さらに、「SNSで募集した人生の軸」が特集され、こちらも約1000個(1000人分!)掲載。
自分の価値観、志向、ありたい姿、座右の銘などのヒントになりますよ。
等身大の言い回しで、自分にも使えるものを見つけられるかも。
発想・アイデア出しの本
0秒思考
モヤモヤしていることの解決策を1分で書き出し、即断即決を鍛えるメモ活用術です。
テーマの例もたくさん載っており、
- 将来を意識しつつ、今最大の効果を出すには?
- 自分にとって生産性の高い時間をどう広げるか?
- ビジョンを誰にどう相談すべきか?
といった問いが、ビジョンを決めていく段階で役に立つと思います。
それだけではなく、日常生活のいたるところに応用できるのもメリットです。
例えば「自分に自信が持てない」と悩んでいるとしたら、
- どういうときに特に自信が持てていないのか?
- 一瞬でも自信が持てたのはどんなときだったか?
- 身近で、自信を持っていると感じる人は誰だろうか?
- 「自信を持つ」とは具体的にどういう状態か?
- 自分に自信が持てたら、どんな未来になりそうか?
のように、もやもやしていることをどんどん書き出しておき、思い浮かんだ答えや解決策を挙げていきます。
自分の問いをどんどん言語化していくと、考えがよりクリアになって、一歩進むヒントが見つかりやすくなりそうです。
本書ではA4用紙を推奨していますが、手帳に書いていくのも、見返すときに便利ですね。
タイトルの「0秒で結論を出す」極致はさすがに難しいですが、思考の整理と決断が速くなるメリットは、普段から活かしていきたい!
デイリー手帳なら1日1テーマ決めて書いていったり・・・と使えそう
やさしいアイデアの考え方 まとめ方
いろいろなテンプレートの質問に答えながら、アイデアを作ったり自己分析したりなどの思考整理ができる本です。
まずテンプレートの種類が豊富。
- 好きなことが見つかるテンプレート
- 子供のころからの好きなことを見つけるテンプレート
を使ってまずやりたいことをピックアップできますし、
- 好きなことを仕事にするテンプレート
- 資格取得テンプレート
- ホームページコンテンツ企画テンプレート
などでアクション案を考えていくこともできます。
手帳術とは離れた視点からやりたいことを掘り下げるのにいいかも!
テンプレートの形でスッキリまとまるので、縮小コピーして手帳に貼っておくと備忘にもなりますね。
まとめ
手帳を使いこなすため、という目的で参考書を探すと、つい「手帳術」と名前の付いたものに限定しがちです。
この記事では「手帳術」以外で手帳の使い方を考えるきっかけになりそうな本をピックアップしてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
手帳会議の前に読んでおくとはかどるよ!
やっぱり手帳術本がほしい! という方はこちら↓
バレットジャーナルを作りたい! という方はこちら↓