これからやりたいことを書き出しておく、「やりたいことリスト」。
やりたいことリスト100を書くと、自分の価値観が明確になりますし、日常の楽しみが生まれます。
「次の連休は何をしよう?」というような時、やりたいことリストが役立つんですよね。
でも、ちょっと待って!
私自身実際にやってみて気付いたのですが、やりたいことリストの懸念は、「やりたい”娯楽のみ”でリストが埋まってしまうこと」です。
- 「〇〇の漫画を読破する」
- 「△△の限定ランチを食べに行く」
- 「丸1日ダラダラして過ごす」
これらは以前私がやりたいこととして挙げていた一例です。
実際にやりたいことをやって、「あー楽しかった! やりたいことリストもクリア!」と満足はしました。
ですが「娯楽だけ」しかないリストは、それはそれで「楽しい日常」にはなるものの、今を楽しむことに限定されてしまいます。
また娯楽系のリストは散財が前提になる場合も多く、お財布にも痛い・・・。
そこで大事なのは、リストの中に長期的な目標のための準備も混ぜること。
3年後、10年後、いつか・・・にしたいこと、ありたい姿のために、「今年できること」を一歩進めておく。
そうすると、今の欲も満たしながら未来のための投資もでき、より満足感を高めていくことができます。
この記事では私が実践している、長期&短期目標をバランスよく叶える、やりたいことリストの作り方を紹介します。
(補足)娯楽だけのやりたいことリストがダメというわけではなく、将来的にやりたいことがあるならそっちも計画的に準備したいよねっていう意図です
「今年の」やりたいことリストの作り方
長期目標も短期目標も叶えるためには、以下の5ステップで「人生でやりたいこと」から「そのために今年やること」に落とし込んでいきます。
- 人生でやりたいこと100個書き出す
- 目標の期日で分ける
- 優先順位をつける
- タスク分解する
- 今年やること100に書き直す
順番に説明していきます。
①人生でやりたいこと100個書き出す
まずは人生でやりたいことを書き出していきます。
やりたいこと1つにつき付箋1枚を使って書いていくと、この後の作業がやりやすいです。
私の場合、次のようなジャンルごとに考えています。
- ライフワーク
- 今の仕事
- 将来的な働き方
- お金・資産
- 家族・人間関係
- 美容・心身の健康
- 趣味・楽しみ
- 欲しいもの・食べたいもの
- 行きたい場所・国
- 学び・教養
- 家・環境・暮らし
- 性格・人格
思いつかなくなったら、問いかけを変えることでアイデアが浮かぶ場合もあります。
- 「10億円あったら何をやる?」
- 「余命〇年(〇ヶ月)なら何をやる?」
- 「理想の1日の時間割は?」
- 「逆にやりたくないことは?」
- 「毎日朝起きるのが楽しみになるルーティンは?」
- 「広げたいことは? 深めたいことは?」
- 「子供の頃夢中になっていたことは?」
この段階ではとにかく頭の中にあることを可視化するのが目的なので、難しく考えすぎなくてOKです。
「ムリかも・・・」というジャッジは入れずに、どんなに不可能なことでもひたすら書いていきます。
②目標の期日で分ける
次に、やりたいこと1つ1つに対して「いつまでに達成していたいか」を決めていきます。
私の場合、
- 「今年中」「3年以内」「3年以上~死ぬまで」
の3段階で分けています。
①で付箋に書いていた場合は期日ごとに集めればOK。
ノートなどに書いていた場合は、マーカーの色を分けて丸をつけていけばOKです。
③優先順位をつける
②の「3年以内」「3年以上~死ぬまで」にしたものについて、それぞれの中で優先順位をつけます。
全部が全部順位を決める必要はありません。
全体の数にもよりますが、TOP5~10くらい選べればOKです。
④タスク分解する
③「3年以内」「3年以上〜死ぬまで」に入ったものは、けっこう大きな目標なはずで、達成までにある程度準備が要ることも多いです。
なので、ここで出た目標は分解しておき、その中で「今年はここまで進められる」境界を見えるようにします。
今年のうちから少しずつ準備して、数年後の到達を目指すイメージです。
⑤今年やること100に書き直す
②の「今年中」にやりたいことと、④で分解したうち「今年中にやるべきこと」を集めて、「今年やること100」を作ります。
ここで、短期的なやりたいことと、今年中じゃないけど達成したいこと(のための土台となるタスク)のバランスをとっています。
短期的なことだけですと、つい目先の娯楽や消費行動が多くなってしまいますし、逆に長期的なことだけだと、道のりが遠すぎてモチベーションが下がってしまいがちです。
達成率に関わってくるので、自身にとってのベストバランスを探してみてください。
個人的には、②の「今年中」にやりたいことは50個までがちょうどよい感じです。
なぜかというと、1年は約50週なので、1週間に1個、ごほうびとしてやりたいことを叶えていく進め方で管理しやすいからです。
今週のごほうびはコレ! と選ぶのが楽しいし、やりたいことリストを定期的に消し込んでいく快感でモチベーション維持になるよ!
④で分解しても、今年やることが100にまでいかない場合は、1つのやりたいことをもっと細かくしてしまいましょう。
小さい目標にするほど達成が簡単になるのでより満足感が得やすくなります。
ここまでで、リストの作成は完了です!
やりたいことリストの進め方
ここからは、完成したリストをどう進めていくか、運用面の紹介です。
①3ヶ月に20〜30個程度を目安に取り組む
今年やること100リストができたら「1年のうちのどこでやるか」を決めます。
私は10月、1月、4月、7月の頭に、そこから先の3ヶ月でやりたいことを約20個手帳に書いています。
使っている手帳(torinco7)のWishListが、25個×4ページの構成になっていて、ちょうど3か月で1ページ、という区切りにしやすいんですよね。
そして日々の暮らしの中でまたやりたいことが出てくるので、3ヶ月全体では25〜30個くらいに増えていることが多いです。
②毎日のスケジュールに入れていく
ここまでできたら、直近の3ヶ月でやりたいことの中から、日々の予定に入れていくだけです。
特に長期目標を分解したあとのタスクのごほうびとして、娯楽系のやりたいことを設定すると、両方消化できて一石二鳥です。
また、タスクによってはさらに分解が必要かもしれません。ここで調整します。
③あとはやるだけ!
ここまでお膳立てしたので、やらなきゃもったいないですよね。
1つ1つクリアしていく過程も楽しみながら、やりたいことを叶えていってくださいね。
④できなかったことはどうするか?
やること100を1年でクリアしようとすると、単純計算で3〜4日で1つ達成しなくてはならないことになります。
働きながら、もしくは家事育児しながらとなると、100個というのはそもそもハードルの高い目標なのです。
ですので、着手できなかったことがあっても落ち込みすぎず、できたところまでをほめてあげましょう。
その上で、手付かずだったタスクを来年リベンジするか、やめるか決めていくことになります。
ひょっとすると1年前はやりたいと思っていたけれど、時間が経ってみたらそれほどやりたいことではなかった、というケースもあるかもしれません。
1年の終わりに棚卸しをして、まだ本当にやりたいことなのかジャッジする時間を作ってみてください。
私も全部クリアはしたことがなくて、最近の達成率は7割程度です。
こんな風に進捗がずれたり、気分が変わったりするから、毎年最初の「人生でやりたいこと100」から考え直してるよ
やる確率を上げる
補足として、実際に効果があった、やりたいことに着手する確率を上げる方法を紹介します。
最初の1歩を書いてみる
ホノルルマラソン完走→ジョギングのための靴を買う
といったように、どんなに壮大な夢でも、最初の1歩があるはずです。
最初の1歩は、明らかに1日以内で終わるものにしておけば、スケジュールにも入れやすくなります。
可能であれば、やりたいこと1つ1つに対して最初の1歩を書いておくと、着手率がグッとアップするのでおすすめです。
習慣タスクとプロジェクトタスクに分けて考える
細分化したタスクは、1回の行動で終わる「プロジェクトタスク」と、日々実行する「習慣タスク」に分かれます。
習慣タスクはスケジュールに毎回書きこむのは大変なので、ハビットトラッカーの形で管理すると便利です。
下のような、便利なスタンプや付箋も出ていますよ。
また、習慣は「いつやるか」「どうやるか」も具体的にしておくと、より実行率が上がります。
私の場合ですと、
- 「株価チェック」→出社時:電車に乗ったらすぐアプリでチェック、リモートワーク時:始業10分前にPCでチェック
- 「ブログ下書き」→子供の寝かしつけ後にGoogleDocumentsに書く
のような感じです。
やりたいことをやるために生きてる! という前提で生きる
やりたいことって毎日忙しいとつい後回しになっていまいがち。
あとはお金の制限もあったりしますよね。
ですがやっぱり、やりたいことをやってこその人生!
楽しいことは1個でも多くしたいもの。
このスタンスを意識しているだけでも、やりたいことリストをクリアしていこうという原動力になります。
最初はやりたいことを出すのが大変かもしれません。
ですがチャレンジするうちに、叶えることが楽しくなって、「そういえばあれも、これもやりたい」という感じに、やりたいことありきで予定を立てるようになっていきます。
そうなると、「どうやって時間を捻出しよう?」「予算〇万円を貯めるために頑張ろう」など、現実的な対策を考えるクセもついてきますよ。
まとめ
やりたいことリストで、将来の夢も、直近の楽しみも、全部叶える!
人生でやりたいことリストから、今年やること100に落とし込む方法をご紹介しました。
目先の楽しみだけじゃなく、長期的な目標の種蒔きもこのリストに盛り込んでいくことで、着実に理想の自分に近づいていきます。
毎日を楽しくするやりたいことリスト、ぜひ作ってみてください。
やりたいことをたくさん叶える1年って素晴らしい!!
使った手帳はこちら↓