私も実際にまとめの記事を書いたりしています。
ただ、たくさん出版されているからこそ、どれが自分に合うのか迷ってしまうことも多いはず。
今回紹介する『手帳で夢をかなえる全技術』(高田晃著)は、もうこれ1冊読めばOKな内容になっています。
目標達成を見据えた手帳術の王道と、目標達成に必要な時間術・マインドまでを無駄なく書いてくれている! と感じた個人的ベストです。
色々読んできた中で、これが一番スタンダード。しかもわかりやすい! しっくりくる!
この記事では、そんな『手帳で夢をかなえる全技術』の要点をまとめてみました。
- 手帳を活用して目標達成したい人
- 目標達成のための基本的な考え方を知りたい人
- 手帳術の「この1冊!」を求めている人
要点
要点① ビジョンからの逆算は真理
「計画を立てる」部分は、著者が本文で記載している通り、『7つの習慣』に沿う部分が多いです。
自分を構成する役割ごとに理想をイメージし、その姿に近づくためには3年後はどうなっているべきか、1年後はどうなっているべきか、そのために今何をすべきか、という逆算を行っていきます。
この考え方は、古今色んな手帳術の元祖になっています。
私も世に出ている手帳術本はだいたい読んできましたが、逆算思考は、目標達成のための共通解です。
ただ、逆算の過程(「長期計画は10年後なのか5年後なのか」など)は著者によって色々。
この『手帳で夢をかなえる全技術』では、下のように細かく目標を分解していっています。
- 人生における役割(親/課長/町内会役員・・・など)ごとに、「ありたい姿」を考える
- 自分が大切にしている価値観を明確にする
- それぞれの役割ごとに、何年後にどうなっていたいかを掘り下げる
(本書では1・3・5・10年後で例示) - ビジョンはイメージ写真などでビジュアル化する
- ビジョンのうち、1年後のビジョンから具体的な目標に落とし込む
- 長期計画(年間計画):今後1年の毎月ごとの計画を立てる(全体を見るためのおおまかな粒度)
- 中期計画(四半期計画):3か月間の目標を決め、アクションプランを立てる
- 中期計画を月間目標に落とし込む
- 月間目標を週間目標に落とし込む
- 1週間の行動をスケジューリングする
- 毎日、その日の行動計画を立てる
- 行動する!
1日の質を高めるために、著者は自分に合わせてカスタマイズしたシステム手帳リフィル(1日1ページ)の使用を推奨しているよ
要点② 「前に進む」ためのあらゆるしかけを手帳に一元化
計画のあとは実行あるのみ!
と、頭ではわかっているけど、実行に移すのもなかなか大変だし、続けていくのも大変ですよね・・・
要点①では計画のために手帳を使ったわけですが、引き続き行動するフェーズでも活用していきます。
本書では、例えば以下のように、とにかく行動につながりそうなしかけ(フォーマット)を手帳に盛り込んでいます。
- 習慣化のための「ルーティンチェック表(ハビットトラッカー)」、行動にポイントを付ける「ポイント獲得リフィル」
- インプットの記録をするための「読書記録リフィル」「研修受講リフィル」
- モチベーションアップのための「やりたいことリスト」「名言・戒めリスト」
もちろん行動を促すスイッチは人それぞれ。
使う人の数だけカスタマイズは無限です。
自分に合うものをうまく取り入れ、オリジナルの「マイ手帳」にしていきましょう。
著者はカスタマイズのためにシステム手帳を推していますが、私は別途ノートを補助ツールにしています!
要点③ 選択と集中で時間確保し、成長マインドで臨む
本書の後半は「実行する」ための時間術ハウツーやマインドセットへと話題が移ります。
目標達成するには、逆算で決めた行動を実行する時間がそもそも必要なわけで、まずいかに時間を確保するかを考えます。
本書で語られる時間戦略も、一言で言えば「選択と集中」です。
やるべきでないことをいかに減らすか。もしくは、いかに効率化するか。
そして成果を生むことにエネルギーを注ぐこと。
時間は有限。
だからこそ、要点①で「何をやるか」を徹底的に考え抜いたのなら、よそ見などしている暇はありません。
手帳活用の前に「時間術」が大事なわけですね
さらに、夢の実現を後押しするマインドの持ち方もまとめられています。
私が刺さったのは「当たり前の基準を高くする」「0.1ミリの行動を軽視しない」の2点。
このブログも毎月2~3記事ペースで更新しているわけですが、世の中には毎日更新している猛者ブロガーもいるんですよね。
その人にしてみたら、私の更新頻度なんて「当たり前」の範疇のはずです。
いきなりそのレベルは無理だとしても、日々0.1ミリを積み上げていきたいな、と思いました。
まとめ
『手帳で夢をかなえる全技術』要約
- 目標達成には、ビジョンからの逆算は真理
- 「前に進む」ためのあらゆるしかけを手帳に一元化
- 選択と集中で時間確保し、成長マインドで臨む
本書の後半部分を読んで特に思ったのは、目標達成のエッセンスが過不足なく載っている、ということです。
つまりこの本は、手帳術というよりも「目標達成」の本。
すべての自己啓発は何かしらの目標を叶えるために書かれていますから、その根底にある考え方がぎゅっとまとめられています。
目標達成のために何をすべきか、どのように時間を確保すべきか、どんな考え方で臨むべきか。
その過程を手帳というツールで支えるための、補助としての手帳術。
これらの要点が本当に無駄なくまとまっていますので、ぜひ読んでみてください!
手帳を使ってない人も一読の価値あり!
専用手帳もあるようです!