今回のテーマは「手帳が続かない悩み」です。
手帳を使っているとあるあるな悩みの一つかと思います。
わかる・・・超わかるよ・・・!
私も以前は、
「ほかにもっといいのがあるかもしれない」
「こっちの手帳の方がうまく使えそうな気がする」
と色々なフォーマットの手帳を試しては「なんか違う」と途中であきらめ、別の手帳に買い替える、いわゆる手帳ジプシーでした。
もっと良くしようと思っているのに、どんどん迷路にはまっていってしまうんですよね。
この記事では私の過去の経験から、手帳が続かない原因9個と、続けるためのコツについて考えてみました。
手帳が続かない原因
手帳が続かない原因はこの9個のどれか、またはいくつかに当てはまっていることが多いです。
【手帳が続かない原因】
- 手帳に書くことがない
- 手帳を書く時間がない
- ルールで縛りすぎた
- ルールを決めていなかった
- 失敗した!
- 飽きた・・・
- 手帳のサイズ・重さが合っていない
- 手帳のフォーマットが合っていない
- そもそも手帳を必要としていなかった
手帳が続かない原因をふまえ、手帳を続けるためのポイントは次の3点です。
【手帳を続けるには】
- 手帳の目的と、使うシチュエーションをはっきりさせる
(毎日が楽しくなる、楽になるように使おう!) - 完璧主義にならない
(理想100%の手帳なんてない。そもそも完璧になんてできない…人間だもの) - ゆるく決めたルールを守り、必要に応じて柔軟に変えていく
(手帳術に終わりはない。正解もない)
ここからは、1つずつ解説していきますね。
① 手帳に書くことがない
【悩み発生ポイント】
- 手帳の目的がはっきりしていない
- ルーティン的な仕事や生活が固定化している
- 余白恐怖症
代わりにほかのことを頑張ってた。だから「書くことがなかった」というのがその日の記録。
なので、
書くことがなくてもいーじゃない!
が前提ですが、もっと活用したいという場合は、事実だけで書ける項目を用意しておくと、楽に手帳をうめることができます。
- 睡眠時間(就寝時間、起床時間)
- 食事内容
- 天気、気温
- 月齢、節気
- 歩数、運動時間
- 血圧、お通じなど健康に関すること
- 勤務時間(退社時間、残業時間)
- 収支
- 日経平均、為替など経済指標
他には、次のようなネタはいかがでしょうか。
- やらなきゃいけないことのタスクリストを作る
- やりたいこと、買いたいもの、行きたいところのタスクリストを作る
- 本や映画の要約・感想を書いておく
- 名言・座右の銘を書いておく
- 買い物レシートを貼る
- 立ち寄ったカフェ・レストランの感想 & 次に試してみたいメニューをメモ
- 写真を貼る
- 育児のお世話の記録、子供との日常日記
- 今日の占いの結果を書く
- その日の(今の)気分を書いてみる。「書くことがない」と書き始めればOK!
- 夢日記
- ひとり愚痴会 いまモヤモヤしていることを全部書いてみる
- 1日自由時間があったらやりたいことを書いてみる(半日、2時間、など好きなもので)
- 「今日は何の日?」を調べてそれを書く
- 大きめのスタンプを捺す、シールを貼る
- いっそ落書きページにする、子供に落書きしてもらう
付箋やスタンプ、シールの力を借りてデコってしまうのも手です。
ただし!
「何も書くことがない・・・」という日が続いて、それが精神的に良くない場合は、手帳のサイズや1日分のスペースが大きすぎないか、見直してみてください。
頑張ってデイリー手帳を買ったけど余白ばっかりになってしまう、という話、かなりあるあるです。(私も昔経験しました・・・)
段階的に、ウィークリーやマンスリーで書き足りなくなったらデイリーにチャレンジしてみる作戦でいきましょう。
自分の書き込み量にフィットする手帳を使うのは気持ちいい
② 手帳を書く時間がない
【悩み発生ポイント】
- それまで手帳を使ってこなかった
- 仕事や子育てが忙しく、自分の自由になる時間がない
そもそも手帳に限らず、やってなかったことを新しくやるようにするのって大変ですよね。
その分何かをやめないと時間を捻出できないわけですから。
手帳を習慣化するなら、とりあえず5分!
一人で集中できるタイミングを確保してみてください。
手帳を開く時間と場所を前もって決めると習慣化しやすいですよ。
下は一例ですが、自分の目的に応じた「手帳タイム」を決めてしまいましょう。
- 仕事用の手帳は、始業前・昼休み・終業2時間前の3回見るようにする
- 月曜朝の朝礼前にその週の予定を立てる
- 1週間の振り返りを日曜日の午後にカフェで行う
- 夜寝る前にベッドへ持って行き、日記を書く
- 常にリビングに開いて置いておき、タスク完了都度チェックする
③ ルールで縛りすぎた
【悩み発生ポイント】
- 書くこと自体は好きで苦にならない
- 完璧主義
- 手帳術や時間術を調べて、最適な方法を模索している
意外かもしれませんが、手帳のどこに何を書くか決めて意気込んでるときにも「手帳続かない」が発生します。
例えば食事内容を書こうと決めたとき、記入欄がほしくて、下のようなスタンプを買ったとします。
毎日毎日押すのは面倒なので、1週間とか1か月にまとめて押すことが多いと思います。
めんどくさがりの私は1か月でも足らず、
手帳買ってすぐ、向こう1年の全ページに押しまくった!
毎日食事内容を書くぞ! 準備万端!
と用意していました。
いざ使い始めたら食べたものを忘れてしまったり、飽きてしまったりで、完全なるデッドスペースと化した記録欄。
途中からもっとほかに書きたいことがでてきたし、書き込まない食事欄を年末まで見なければならないのが苦しい・・・
という羽目に。
「1年を通して全く同じルールで続けたい!」と思う気持ちもわかりますし、そういう手帳はキレイに整っていて見栄えもいいので憧れますよね。
ですが、それは既に自分の手帳術が確立している人だからこそできること。
そういう人だって試行錯誤を経てその状態になっていますし、なんなら進行形でマイナーチェンジを取り入れているはずです。
初めての手帳ルールは、まず1か月試してみて、続けられそうならさらに1か月、と徐々に延長していきましょう。
結果的にずっと続けることができたら、その積み重ねが「自分の手帳術」と言えるはずです。
手帳術の本で特におすすめなのが『手帳で夢を叶える全技術』です。
④ ルールを決めていなかった
【悩み発生ポイント】
- 手帳の目的がはっきりしていない
- 新品の手帳に初めて何かを書くとき
- 何を書いたかわからなくなっている
ルールで縛りすぎるのも手帳が続かない原因ですが、自由すぎるのも逆に続かない原因になります。
手帳を開いてから「さて何を書こう?」と悩むところから入っていると、結局思いつかなくて余白になるか、時間が無くなって後回しになるか・・・
もしくはフリーダムに書いており、後から見返したときにどこに何が書いているかわからないカオス・・・に陥りがち。
手帳のどの部分に何を書くか、下のようにゆるーく決めておくと書くのに迷わなくなります。
- 「マンスリーは出勤シフト、ウィークリーで予定を書く」
- 「ウィークリーのメモ部分は、月~金はタスク、土~日は1週間の振り返りを書く」
- 「振り返りは、仕事に限らずプライベートのことも書いておく」
ポイントは、「ゆるーく」「仮ルール」としておくことと、当面そのルールを守ることです。
1か月は決めたルールで書いてみる。
やってみてなんか違うな、と思ったら、翌月からは違う仮ルールでやってみる、くらい柔軟に使い方を変えていきましょう。
ルールが決まったら手帳の下ごしらえをしておくと、スムーズに使い始められますよ。
⑤ 失敗した!
【悩み発生ポイント】
- 新品の手帳に初めて何かを書くとき
- 手帳が趣味でデコることが多い
- 完璧主義
手帳を買った後、割と早い時期に訪れる挫折原因が、誤字やデコで「失敗した!」と思うパターン。
手帳がまだ真新しく綺麗な状態であればあるほど、ちょっとしたミスが許せなくなってしまっていませんか?
いきなりモチベーション下がるのはわかるけど・・・
これはちょっと考え方を変えて、失敗も記録のうちと捉えなおすしかないです。
学生時代、ノートを取るとき、一度も間違えなかった人はいませんよね。
手帳だって同じで、間違えるたびに買い替えてたらキリがないのです。
さらに、手帳=道具としてとらえてみると、手帳を美しくすることにあまり意味はないとも言えます。
使ってこその「手帳活用」。
修正すればOK! シールで隠しちゃえ! くらいの余裕をもって、手帳とつき合っていけたらいいですね。
ちなみに、古川紙工のデコシールが、シール1つで広いエリアを隠せるうえ、柄も豊富で好き。
⑥ 飽きた・・・
【悩み発生ポイント】
- 手帳使用開始後半年くらい経った頃
手帳って普段よく見るものだけに、飽きてしまいがち。
そんな特性上、ある程度はしかたのないことですが、気に入って買った一冊を「飽きた」という理由だけで替えてしまうのももったいない。
対策2つを紹介します。
手帳カバーを替える
カバーを替えるだけで、ガラッと雰囲気が変わります。
サイズさえ合えばノートカバー・ブックカバーも使えるので、意外と選択肢は広いです。
予算次第で本革オーダーメイドという高級路線もあり。
コスパ重視なら、ビニールカバー+お気に入りのペーパーや写真を表紙にしても楽しいですね。
売れ残った手帳がセールになってる時期に、カバー目当てでよく買ってます
トラベラーズノートを明るい色のカバーにしたり、厚くて専用カバーじゃないと入れづらいSUNNY手帳もカスタマイズしていました。
「飽き」を想定した手帳にする
飽きてしまう、のはどうしようもないことかもしれません。
であれば、飽きることを前提に、変化のある手帳を使ってみてはいかがでしょうか。
例えば、ページごとに見た目が変わる手帳を選んでみるのも手です。
写真がたくさん入っている『ハワイ手帳』
『日の長さを感じる手帳』は、日没~夜明けがグラデーションで表現され、季節の移ろいを楽しめるようになっています。
また、『ほぼ日手帳カズンavec』など、1~6月・7~12月の分冊になっているものは、年の後半に手帳が新しくなり、心機一転! な気分になれるかも。
ページごとに絵柄が変わるような、好きなキャラクターや動物の手帳を選ぶのも、飽き対策には最適ですよ!
⑦ 手帳のサイズ・重さが合っていない
【悩み発生ポイント】
- 手帳が重くて(大きくて)持ち運びが嫌になってしまった時
- 手帳を使う場所・シチュエーションがはっきりしていない
手帳のサイズ・重さも、手帳が続かない原因の一つ。
特に手帳を持ち歩く場合は、鞄やポケットの中でかさばらないサイズ感と、苦にならない重さであることが重要なポイントです。
ウィークリー手帳の場合、B6サイズの手帳なら250g程度、A5サイズの手帳なら350g程度のものが多いです。
時には「持ち運ぶために手帳を小さいサイズにする」という選択もありうるかもしれません。
また、システム手帳だと金具のリング部分がどうしても重くなってしまいます。
リング径が小さいものもありますが、その分ファイリング可能なリフィル枚数は減ってしまうので、携帯する中身とのバランスを考えて、手帳本体を選ぶ必要があります。
ちなみに、「書きたい量以上に大きいサイズ」の手帳を買ってしまうと、余白が増える原因に。
最初はB6サイズ(単行本サイズ)を基準にして、もっと書きたければA5、少なくて済みそうならA6、といったように、ちょうどよいサイズ感を探っていくのがオススメです。
⑧ 手帳のフォーマットが合っていない
【悩み発生ポイント】
- 手帳の目的がはっきりしていない
- デザインや印象で手帳を決めている
手帳のフォーマットは、大きく分けて
- マンスリー
- ウィークリー
- デイリー
の3種類です。
1日の書き込む量に応じて選ぶのが大前提となります。
書き込む量は、日々使っていれば最適なものがわかってきます。
しかし!
一番続かない原因になりがちなのは、もっとマイナーなレベルでの違和感だと思います。
例えば、
- レフト式を使ってるけど、メモの部分は罫線より方眼の方がいいんじゃないか?
- マンスリーが5段なので、30日や31日のスペースが半分にされている
- あっちの手帳の方が中身のデザインがかわいい
- 新しく買ったこのスタンプを活用するには、あっちの手帳の方が合う
(↑ 最後のはマイナー過ぎるでしょうか・・・)
のような、「もっと良いものがほかにある(はず)」というモヤモヤ感。
ただ、そのモヤモヤ感を追求し過ぎると、延々と決まらない手帳ジプシーになってしまいます。
悪いことではないけど、手帳はあくまでツールであり手段。
「手帳を使ってどうなりたいのか」を見失ってしまうのはもったいないですよ。
手帳を替えることで「効果が出る」「効率が上がる」のであれば、替えてしまった方が満足度は高まるでしょう。
それでも、100%理想の手帳は存在しません。
手近な文具でカスタマイズできないか? 別の手段で代替できないか?
一度立ち止まってみてくださいね。
⑨ そもそも手帳を必要としていなかった
【悩み発生ポイント】
- 手帳の目的がはっきりしていない
- それまで手帳を使ってこなかった
ここまでで手帳が続かない原因を色々と挙げてきましたが、そもそも手帳が必要でなかった場合もあります。
繰り返しになりますが、手帳はツールに過ぎません。
- 予定はすべてアプリやクラウドで管理できている
- メモ帳やノートで充分だった
- 手帳に絵日記を描こうと思っていたが、スケッチブックの方が都合が良かった
など、手帳以外のツールで目的を満たせるならそれでよく、手帳にこだわる必要はまったくありません。
便利なガジェットも文房具もたくさんある時代。
本当の本当に手帳が不可欠なのか、あらためて問い直すと、もっと自分にフィットする相棒ツールが見つかるかもしれませんよ。
それでも手帳を使うんだ! という同志のための手帳記事を書いてます↓
まとめ
【手帳が続かない原因】
- 手帳に書くことがない
- 手帳を書く時間がない
- ルールで縛りすぎた
- ルールを決めていなかった
- 失敗した!
- 飽きた・・・
- 手帳のサイズ・重さが合っていない
- 手帳のフォーマットが合っていない
- そもそも手帳を必要としていなかった
【手帳を続けるには】
- 手帳の目的と、使うシチュエーションをはっきりさせる
(毎日が楽しくなる、楽になるように使おう!) - 完璧主義にならない
(理想100%の手帳なんてない。そもそも完璧になんてできない…人間だもの) - ゆるく決めたルールを守り、必要に応じて柔軟に変えていく
(手帳術に終わりはない。正解もない)
自分に合う手帳を見つけるには、ある程度の試行錯誤期間は必要です。
でもあんまり悩み過ぎず、
「もっとこうした方がいいかな?」
「SNSで見たあの人の使い方を真似してみよう!」
と、どんどん取り入れてみてください。
次第に自分に心地の良いフォーマットやサイズ、使い方が見つかっていくものですから。
生活が変われば必要なフォーマットも変わりますしね!
私はバーチカル至上主義でしたが、出産してから時間軸不要の手帳でタスク管理メインに変わりました。
手帳は、ゆるーく・楽しく・快適に!
迷ってしまう過程も楽しみながら、使っていきましょう!