新年になると「今年こそ〇〇を達成したい!」と自然とやる気が出てきますよね。
ですが目標は立てただけだと日常の忙しさに流されてそのまま手つかずになってしまいがち。
そこで、新年の目標がフレッシュなうちに、もう一段階進んで年間の計画まで落とし込んでおくと、達成率がぐっとアップするんです!
この記事では、新年から好スタートを切るためにやっておくべき1年の目標と年間計画の立て方を解説しています。
特に、叶えたい夢や目標がある方におすすめです!
まず最初に「昨年の振り返り」を終わらせよう
これから今年の目標と計画を立てていくわけですが、「昨年1年間の振り返り」がまだの場合は、先に済ませておくことをおすすめします。
というのも、まず昨年の経験や学びを言語化し、自分の軸と価値観をアップデートしておいた方が、今後やりたいことを考える精度が大幅に良くなるためです。
「昨年は取り立てて振り返れるようなことはなかった・・・」と思っていても、ほんの小さな「感謝された」体験から自分に合う道を見つけられたりすることもあるかもしれません。
忙しい年始の時期ではありますが、ぜひ先に振り返りの時間を取ってみてくださいね。
振り返りのやり方はこちら↓
実践! 目標設定と年間計画の立て方5ステップ
では実際に、今年の目標を決め、1年の計画を立てていきます。
- 人生でやりたいことリストを作るor更新する
- 今年のプロジェクトを決める
- 今年やることリストを作る
- 今年やることリストに日付をつける
- スムーズに「行動する」ための作戦を立てる
順番に解説していきますね
年間計画を立てるステップ① 人生でやりたいことリストを作るor更新する
最初のステップは「人生でやりたいことリスト」です。
有名なので、既に作っている方も多いのではないでしょうか。
このリストを一度作っておくと、自分の夢や欲望が明確になり、それに向かうための目標が立てやすくなります。
「人生でやりたいことリスト」が既にある方は、その中身を今年バージョンにブラッシュアップしていきます。
去年までで既に叶えてしまったもの、もうやりたいことではなくなった項目などは消し、新たにやりたいことが増えていた場合は追加しておきましょう。
これから「人生でやりたいことリスト」を作る方は、下記のステップを参考にしてみてください。
世間体、リソース、現実性などは考えないことがポイント。
「もし十分な資産と時間があったら」「あと1年の寿命だったら」という設定で考えると、素の野望が出しやすくなります。
「仕事で成し遂げたいことは?」「理想の家族像は?」というように、それぞれのジャンルや役割での夢・目標を出していきます。
次のような切り口があります。
【仕事・ライフワーク・働き方・社会貢献・資産と収入・健康・美容・暮らし・ライフスタイル・家・居住地・家族・パートナーや恋人・友人・趣味・教養や資格】
先に自分にとって最高!といえる生活スタイルを想像し、その中身から考えます。
「小さな庭がある家で犬を飼っている」「朝5時に起きてゆっくりコーヒーを飲む」など、日常に即したやりたいことが見つけやすくなります。
今やっていることで、やめたいのにやめられていないことを洗い出します。
たとえば「満員電車に乗りたくない」なら、それを解消できる方法として、「フルリモートの仕事に転職したい」「働かなくても収入がある状態にしたい」「自転車通勤できる〇〇駅近辺に引っ越したい」など、逆の状態からやりたいことが浮かび上がってきます。
最後にリストを見返し、「世間体から期待されていること」「建前で書いていること」を消します。
「自分が個人の人間として本当に望んでいること」だけをリストに残すのが目的です。
最後に「本当にやりたいか?」自問するのは意外と重要なステップ。
「仕事で昇進したい」のがもし「家族を養うために必要だから」という理由なら、それは本当にやりたいことではないかもしれません。
ちなみに、人生でやりたいことリストは100個挙げるのが一般的な目安になっていますが、これは「たくさん挙げるほど、より正直な自分の欲望が出せる」という意図。
なので、私としては100個でなくてもいいと思っています。
「人生でやりたいことリスト」に正解や完成はありません。
絶対に100個出さなきゃ!と意気込まず、サクッと今の価値観で仮決定してしまえばOKです。
一度作ってしまえばそれ以降は大幅な修正は多くないので、ぜひチャレンジしてみてください!
頭の中のアイデアをどんどん出していく時は、アナログのノートを使うのがおすすめです。
年間計画を立てるステップ② 今年のプロジェクトを決める
「人生でやりたいこと」を整理していくと、自然と「より力を入れていきたいこと」「今年どうしても叶えたいこと」が見えてきます。
より叶えたい気持ちの強いものを重点的に取り組むために、「プロジェクト化」してしまいましょう。
プロジェクトといっても難しいことはありません。
人生でやりたいことの中から、「今年中に絶対叶えたいこと」「将来的に絶対叶えたいこと」にそれぞれ印をつけていきます。
印がついたもののうち、あなたにとって叶えたい意欲が高いもの・将来的なインパクトが大きいものが今年着手すべきプロジェクトです。
「将来的に絶対叶えたいこと」については、何年後に叶えていたいか→今年どこまで進めておくべきかを逆算し、今年のゴールまでをいったん1つのプロジェクトとします。
ちなみに私の一例として、今年のプロジェクトは下のように決めました。
- 家族と過ごす時間を最大化する(今年中)
子供が小さいので、夫とも一緒にいっぱい遊んで、今しかできないこと・見れない表情を大切にしたい。
「今年中」として挙げた項目ですが、しばらく毎年継続していくつもりの目標です。 - サイドFIREする(将来的)→副業収入が6万/月に到達(今年中)
家族の時間・自分の時間の最大化のために、サイドFIREが将来的な目標です。
そのための試行錯誤をここ数年続けており、お金の目標を決めています。 - サイドFIREする(将来的)→個人資産が2150万に到達(今年中)
②と同様ですが、毎月の収入だけではなく総資産額の達成目標も同時に設定。
ちなみに、プロジェクトは多くても3つ程度にしておきましょう。
なぜ3つかというと、単純に「全部はできないから」。
これは『ピック・スリー』を参考にした、選択と集中の考え方です。
叶えたい意欲が高いものから選んでいますので、ここで決めたプロジェクトを最優先で進められたほうが、1年後の成長や達成感が違ってきます。
前倒しで達成できたときに、次のプロジェクトに移行すればOK!
その他のことは自分で納得したうえで、あえてあきらめる・先延ばしてOKということにしています。
年間計画を立てるステップ③ 今年やることリストを作る
人生でやりたいことリストも人生プランを考えていく上で大事なものですが、個人的にもっと大事だなと感じるのが「今年やることリスト」です。
上で絞り込んだ「今年のプロジェクト」を細分化して、もう少し細かめの目標(マイルストーン)に分けていきます。
このとき、注意点が2つあります。
- 「プロジェクト」の内容はそのまま写して書かずに細分化する
- 「今を楽しむためにやりたいこと」と「未来をより理想に近づけるためにやりたいこと」のバランスを取る
1つ目は、原則、「今年のプロジェクト」をそのまま写して書かないこと。
特に長期スパンで叶えていく夢であるほど、細分化してタスク1つ1つのレベルを下げる方が達成しやすくなります。
たとえば、やりたいことが「5kg減量」だとすると、「1kg×5」にして、今年やりたいことリストの5項目分を使ってしまってOK。
1kgの減量成功で目標を1つクリアとできるなら、5kgで1つとするより明らかに達成しやすいですし、ちょっと頑張ろうかと思えてきますよね。
さらに、「ジョギングのためのウェア・靴を揃える」「間食はナッツに代替する」「休日は1日40分ずつのジョギングを習慣化する」などの行動目標もリストに入れてしまえば、よりこまめにクリアしやすくなり、達成感もアップしていきますよ。
この時点での細分化は「1つにつき長くても1か月あれば達成できそうな細かさ」くらいがちょうどいいです
注意点の2つ目は、「今を楽しむためにやりたいこと」「未来をより理想に近づけるためにやりたいこと」のバランスに気を付けることです。
「今年のプロジェクト」とそれを細分化したものは、どちらかといえば「未来をより理想に近づけるためにやりたいこと」になるはず。
ですがこれだけだと、地道なタスクの積み重ね的な、あまりワクワクしないリストになってしまっていることと思います。
そこでもう一度、最初の「人生でやりたいことリスト」に戻り、「今を楽しむためにやりたいこと」もピックアップして「今年やることリスト」に加えていきます。
たとえば、「〇〇を買う」「△△の絶品料理を食べに行く」「□□のドラマシリーズを全部観る」といった、自分が普段から興味を持っている趣味・娯楽系のものが「今を楽しむためにやりたいこと」に当たります。
「今を楽しむためにやりたいこと」も積極的に取り入れて、楽しく目標を叶えていけるようなリストになるといいですね
ただし、趣味・娯楽系ばかりだと、「あ~楽しかった!」で1年を締めくくることができる反面、消費活動に偏ってしまい、自分の中に残るものが少なくなってしまいます。
私も過去、何も考えずやりたいことリストを作った年があって、遊んでばっかりで自分の成長してなさに反省した・・という経緯があります。
ついでに言えばお金も減っていく・・・。
現在は、「今を楽しむためにやりたいこと」が「未来をより理想に近づけるためにやりたいこと」の数を越えないよう気をつけています。
年間計画を立てるステップ④ 今年やることリストに日付をつける
続いて、ステップ③でまとめた今年やることリストの各項目に、「いつまでに達成したいか」を書き加えていきます。
ここではざっくりと「〇月頃」のように、月単位のレベルでOKです。
このとき、プロジェクトの中でもどれを先にやっていくかの優先順位を考えたり、仕事の繁忙期を考慮してその前後は詰め込み過ぎないようにしたりといった、1年全体を通してのバランスを取っていきます。
いきなり目標月を決めるのが難しい場合は、まず1年を3か月で区切った四半期ごとに「どこまで達成していたいか」をイメージして、第一四半期~第四四半期に分けたあと、月単位に落とし込んでいきましょう。
ここまで、計画について色々と書いてきましたが・・・
予定の調整や計画の見直しは、あとから必ず発生してきます。
なのであまり細かく計画を立てすぎないことも重要です。
一番直近でやりたいことのうち最初の1タスクをとりあえず始めてみる、という心構えでスタートしてしまった方が、軌道修正も早くできるので、結果的に目標達成も早まります。
年間計画を立てるステップ⑤ スムーズに「行動する」ための作戦を立てる
計画にプラスして考えておきたいのが、「行動する」ための作戦です。
ここまで計画を立ててきた以上、あとは実際に行動しなければ意味がありません。
やろう!と思い立ち、すぐに動ける人はいいのですが、私のようにナマケモノでなかなかスタートが切れない人は、「行動する」ための障害を取り除いておくべきです。
具体的には、
- 10秒でできる「はじめの1歩」を決めておく
- 必要なモノや調べ物はあらかじめ済ませておく
- そのタスクをする時間・場所やタイミングを決める
- 使うものをひとまとめにして置いておく、またはやりかけの状態で出したままにしておく
- 気分が上がるテーマソングを1曲だけ聴く
- 最初の1分でやりたいことリストを見返す
- 日課や家事の動線上にタスクを組み込む
- スキマ時間でもできるレベルにしておく
- その行動をしている間だけのご褒美を用意する(簡単なお菓子など)
などです。
メンタル的なことでも、実際に行動を始めるための何かでもいいのですが、最初の1歩が少しでも軽くなるならOK。
色々試してみて、自分なりの行動スイッチを探してみてください。
まとめ
- 人生でやりたいことリストを作るor更新する
- 今年のプロジェクトを決める
- 今年やることリストを作る
- 今年やることリストに日付をつける
- スムーズに「行動する」ための作戦を立てる
年間計画はざっくりとおおまかな方向性を決めるもの。
実際に行動して初めて新しい課題が見つかったり、改善点が見えたりしますので、軌道修正がつきものです。
夢へのアクションも、日々の楽しいことも盛り込んだ「今年やることリスト」になると、どんどん挑戦していこう! という気分で取り組めますし、1年がもっと充実していきますよ!
ワクワクする目標と計画になっていればだいたいOK!
楽しく1歩目を踏み出そう!